月間走行距離が増え、練習にも「メリハリ」 全日本大学駅伝初出場を決めた立教大学、高林祐介監督就任後の変化
6月23日に行われた全日本大学駅伝関東地区選考会で立教大学が5位に入り、初の本戦出場を決めた。今年4月からチームを指導する高林祐介監督は「120%はいらん。8割9割、練習の力を出してくれっていうのを伝えてそれができた」と勝因を分析。伊勢路本戦や箱根駅伝で戦うことが最終目標だと気を引き締めた。 【写真】選考会通過が近づくにつれて、応援にも熱が入る
1年生2人を配置した2組目がカギに
10000mのレースを4組行い、各組2人、計8人の合計タイム上位7校が本戦出場の権利を得られる今大会。立教大学は当初、出場20チームのうち持ちタイムが18番目だった。 1組目には主将の安藤圭佑(4年、豊川)と永井駿(3年、九州学院)が出場。東洋大学のルーキー松井海斗(1年、埼玉栄)が集団を引く中、安藤は集団の中盤、永井はやや後方で位置取る。最後は安藤が組6着、永井は組17着でのフィニッシュとなった。 安藤は「レースの展望としては最初から余裕を持って入ってラストの3000、2000mでどれだけ勝負できるかっていうのを考えていました。ある程度は流れを作って走ることができたんですけど、最後スパートで負けた部分があったので、そこは悔しかったです」と満足とはいかなかった様子。永井は「僕たちが上級生としての走りをどういうふうに見せていくか、(2組目の1年生に)心も体も余裕を持たせるかっていうのを頭に置いて走っていました。最後2000mで自分から出て仕掛けたんですけど、まだ力不足というか弱さが出てしまって、ラスト800mの粘りが出なかったのでそこが課題かなと思います」と振り返った。 ともにルーキーの鈴木愛音(1年、城西大城西)と山下翔吾(1年、国学院久我山)が登場した2組目。高林監督は配置の意図について「もともと1年生2人は想定していなかったんですけど、最後の練習である程度いい動きをしていて、加点方式で入れ替えた。完璧に走れるとは思ってなかったですけど、本人たちの経験ってところでは、経験させるのも大事かなと」と意図を明かした。 レースは組唯一の10000m27分台ランナー、早稲田大学の石塚陽士(4年、早稲田実業)を先頭に、5000m通過時点で15分19秒。予想フィニッシュタイムは30分59秒とかなりのスローペースに。7000m過ぎから徐々にペースアップして集団がばらけ始め、鈴木が15着、山下が19着でゴールした。