「クボと交換したユニフォームを今も大切にしている」“バルサの心臓”デヨングが語った…久保建英23歳を絶賛「日本代表にも驚いたよ」
フレンキー・デヨングにとってバルサでのベストポジションはどこなのか。 ここ数シーズン考え続けてきた。頭の片隅にはいまも、アヤックス時代の自由奔放な姿が残っている。オランダのピッチでみせていた、ほとんどポジションの概念のないフリーマンとしてのプレー。あの頃のデヨングは自由で、より攻撃的だった。今よりももっと点をとっていたイメージも強い。 【貴重写真】「12歳クボのかわいい表情」久保建英バルサ・カンテラ時代&「懐かしい」10代の久保、デヨングの特別フォトなどすべて見る そんなことを考えていたとき、バルセロナでデヨングに会う機会があった。彼にそう伝えると、やわらかく否定された。 「たぶん印象ではそうなのかもしれない。アヤックスの頃は今とはポジションも違って、ポジションもインサイドハーフだったから。でもアヤックス時代も、実際のところは僕はそれほどゴールを決めてはいなかったんだ。だからゴールが減った、攻撃に絡む回数が少なくなった、というのはちょっと違うかな」 データを見てみると、確かに彼はアヤックスのトップチームにいた3年間でたった6点しか決めていない。いつだって記憶とは都合のいいように脚色される。 現在の彼にとって最適なポジションとはどこなのか。繰り返したのは「ベース」というフレーズだった。 「ブスケツが抜けて、バルサは大きく変わった。いまの僕に求められるのはチームの「ベース」にいること。ブスケツが抜けてからというもの基本的にそこでプレーしているし、変わることはないと思う。個人的にもやりやすいしね」 中盤の底にふたりが並ぶ、ドブレ・ピボーテがカバーするエリアをデヨングは「ベース」と表現する。バルサの基盤であり、土台だ。チームの基軸だったブスケツが抜け、デヨングがそこを担当していたが彼も負傷で離脱していた時間が長かった。その間にマルク・ベルナルという17才のとんでもない才能も現れた。おそらくは最もブスケツに近い彼も、ベースを担当する貴重な存在だったが、こちらも負傷で長期離脱している。
「ブスケツの穴を埋めるなんてできない」
バルサにおいて求められるベースとしてのプレーとは何なのか。 「ベースを構成しながら目指しているのは、攻守両面で精度をあげて、より多くのゴールチャンスを作りだすこと。さっきも言ったように、ゴール自体はこのポジションでプレーしている今は、あまり優先順位として高いわけじゃない」 バルサの中盤における攻撃面の鍵を握るのは、このデヨングとペドリだ。ペドリに関しては言うまでもない。怪我することなく気持ちよくプレーすることさえできれば、彼の存在自体がバルサとなる。 一方で、デヨングは攻守両面における中心だ。 ブスケツの不在は、プレー面に関してはメッシが抜けたのと同じくらいのインパクトをチームに与えた。デヨングにかかる負担も増大した。 しかし当事者のデヨングには、偉大なる先人の穴を埋めるという感覚はない。 「ブスケツの穴を埋めることなんてできない。15年間、バルサの中盤は彼を軸にやってきたわけで、そもそも代替不可能なんだ。僕らは別のやり方で補う必要がある。これまでブスケツがやってたクラシックな4-3-3のアンカーも、個人的にはできなくはない。実際にバルサでやったこともある。でも、やっぱり違うんだ。あのポジションに入るとき、絶対的に重要なことがある。それが、むやみに動いてはいけないということ。ピッチの中心に構え、あまりポジションを崩さずに戦況を読んで的確なプレーを選択する。まさにブスケツのための役割だ。でも、僕は動く。そういうスタイルだからね。攻撃に絡むために前方にも飛び出していくし、サイドにも出ていく。静的なブスケツと違って、動的な僕がアンカーに入れば、中盤に穴を開けてしまうことになる」
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