新天地の三遠で飛躍の時を迎える吉井裕鷹、新たな壁に感じるやりがい「課題を改善していくことは人としての醍醐味です」
「今回の自分がダメだったところを無視して進んでいくことはできない」
この発言が示すように、吉井には新天地で多くの出番を獲得していきなり活躍という、多くの人が評価するパフォーマンスにも満足していない。「昨日はチームとして勝利したことがうれしかったですが、今回はチームとして勝てなかったですし、個人としても不甲斐ない結果で終わった印象です。これも良い経験だったなと。今回の自分がダメだったところを無視して進んでいくことはできないです」 2日間を通して、吉井は三遠という優勝候補の強豪においても重要な存在になれることを証明した。そして大野篤史ヘッドコーチは、吉井に大きな期待をしているからこそ「常にハードワークをしてくれています。ただ、ゲームに出て経験をして成長できる部分がたくさんあります」と語る。 「勝敗のかかったところで出る経験が代表ではあったかもしれないですが、（Bリーグでは）あまりなかったです。僕にとって彼はエンド・オブ・ゲームに出ていることをイメージしている選手です。その中で、まだまだ改善する余地はあるんじゃないかと。（ここ一番での）力の発揮の仕方、何にフォーカスしなければいけないのかなどで成長できるようにサポートしていきたいと思います」 今、吉井はプロ選手として大きなステップアップを果たそうとしている。大野ヘッドコーチが言う成長への挑戦に対して、「課題を改善していくことは人としての醍醐味です。ダメなところはダメで、良かったところは良かったと自分で見極めないといけない」と、大きなやりがいを感じている。 吉井は日本代表ですでに確固たる地位を確立した。そして今シーズン、我々はBリーグのスター選手として階段を登っていく、吉井の新たなサクセスストリーを目撃することになる。
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