中日・金丸夢斗、本拠地登場曲は湘南乃風の『夢物語』に 心に響いた歌詞、自らの境遇と重なり「勇気をもらっていました」
ドラフト1位の金丸夢斗投手(21)=関大=ら中日の新人8選手が16日、本拠地となるバンテリンドームナゴヤの施設を見学した。金丸は自身がマウンドに向かう際に場内に流れる登場曲に人気音楽グループ・湘南乃風の「夢物語」を使いたいという考えを披露。竜党に希望を与える名古屋での夢物語をスタートさせ、本拠地でのデビュー登板の日を今から待ち望んだ。 ◆金丸夢斗ら中日ルーキートリオ、緊張のラジオ生出演【写真複数】 これから何度も竜党を沸かせる地に立った金丸が目を輝かせた。「本当に広い。来年からここでプレーするんだ」。プロ野球選手になる証しの一つが登場曲。ドラフト1位左腕には、すでに心に決めていた曲がある。 「湘南乃風の『夢物語』です」。曲との出会いは「何となく聞き始めたから」。音楽を聴く際には歌詞を見ることが多いという左腕は「歌詞がめちゃくちゃよかったですし、名前の漢字も入っている。自分にぴったりな曲だと思います」と語った。 「夢物語」には、一人一人に違う輝ける場所があるというメッセージ性が込められている。21歳の最も心に響いた歌詞はラストの部分。小学1年生で野球を始め、兵庫・神港橘高時代まで無名だった自らの境遇と重なった。「人と比べるのではなく自分の良いところを伸ばそうと思ってやってきた。試合前のしんどいときとかにも聞いて勇気をもらっていました」。マイペースでポジティブな左腕の背中を押してきたメロディーを、プロの世界でも響かせたい。 本拠地に足を踏み入れるのはこれが2度目だ。11月に行われた野球日本代表「侍ジャパン」の強化試合・チェコ戦を生観戦。左翼席から来季からのチームメートになる先発・高橋宏に熱視線を送っていた。自身のドーム登板は今年3月に侍ジャパンの一員として京セラドーム大阪で開かれた強化試合・欧州代表戦で先発したのみ。この日のマウンドはシートがかけられ、実際に立つことはできなかったが、自身の好みは硬くて高いマウンドという。 「京セラもすごく投げやすかったですし、(バンテリンも)似ていると聞いています。天気の心配もなく、予定通りの登板日になると思うと楽しみですね」
中日スポーツ