折りたたみ携帯の時代に「YouTubeやった方がいい」と言った天才・飯島愛がロケバスでヒデちゃんにだけ見せた姿とは
ヒデちゃん、これからはYouTubeだよ
2007年3月で、愛ちゃんは芸能界を引退し、『ウチくる!?』も卒業しました。 その少し前のことです。 「ヒデちゃん、これからはYouTubeだよ。絶対にやった方がいいよ」 突然、愛ちゃんから言われました。 「ゆーちゅーぶ?」 「ヒデちゃんがチャンネルになって、好きな番組をいつでも作れるの」 「テレビ局を買うの?」 「違う。誰でも番組を作れて、それが、携帯で見られるようになるの。だから、絶対にやりなよ。いつもスタッフさんとやってることをそのまま流すんだよ」 「愛ちゃん、何かボッタくろうとするつもり? (笑)」 まだ、携帯電話が二つ折りの時代。当時はチンプンカンプンでしたが、今、改めて、愛ちゃんの先見性に驚かされます。素直に聞いていれば、僕は芸能人YouTuberの先駆けになっていましたね(笑)。 愛ちゃんは、芸能界を退いた後も、おしゃれな大人のグッズを開発して、それをコンビニに置きたいと、常に新しい事業のプランを語り、その商品も完成して、プレスイベントも予定されていました。 そんな2008年末、突然の訃報を耳にした時は、信じられない気持ちで……。 愛ちゃんは、それまでも、1週間くらい連絡が取れなくなった後、突然、「ニューヨークの友達の家に行ってた」なんていうことがよくあったので、あの時も「フラッと帰ってくるだろう」とみんなが思っていたはず。 僕の中には、今もまだ、「帰ってくるんじゃないかな」という思いがどこかにあるんです。 お別れの会の時も言いましたが、「愛ちゃん、あなたは日本のモンローです」。 *** 【『ウチくる!?』で学んだ、明るく生きるヒント】 ・立場を超える提案には、覚悟を決めて臨む ・共演者の「本質的な魅力」に目を向ける *** 『いばらない生き方 テレビタレントの仕事術』では、2023年に亡くなった上岡龍太郎さんが中山さんに語った人生訓や、強面な印象とは違った素顔も明かされている。 【続きを読む:「苦しいときは登っているとき。慢心したときは…」上岡龍太郎が遺した珠玉の名言と意外な一面とは】 *** 中山秀征(ナカヤマ・ヒデユキ) 1967年生まれ。群馬県出身。テレビタレント。14歳でデビューして以来40年以上にわたり、バラエティ番組や情報番組の司会、俳優、歌手として活躍している。 Book Bang編集部 新潮社
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