「インフルエンザ」&「ノロウイルス」感染予防法…この時期気をつけたい感染症の予防・対策
ノロウイルスの意外な落とし穴&感染予防法
<落とし穴(1)便器のフタを開けっ放しで流す> 嘔吐や下痢をした後、フタを開けたまま流すと水滴が飛び散ってしまいます(※水滴の飛び散る量はトイレの種類によって違います)。感染者の嘔吐物には1g当たり約1万~10万個程度、便には1g当たり約10億個ものノロウイルスが含まれており、水滴1粒にも約1万個のノロウイルスが含まれているそうです。しかも、ノロウイルスは非常に感染力が強く、たった数十個のウイルスが身体に入っただけでも発症してしまうのだとか。そのため、トイレを流す時はフタを閉めてから流しましょう。 <落とし穴(2)アルコール消毒> ノロウイルスは、インフルエンザと違い丈夫な外殻があるため、アルコールでは感染力を完全に失わせる事ができないそうです。ノロウイルスに有効なのは、塩素系の消毒液。塩素系消毒液は、ペットボトルキャップ半分の塩素系漂白剤を500mLの水に入れるだけで作れます。嘔吐物を直接処理する場合は、キャップ2個分にして濃度を上げて消毒するのが効果的。その際は、キッチンペーパーに浸して拭き取るようにしてください。水の色は変わらないため、誤飲しないようにラベルを貼るのがオススメだそうです。また、塩素系消毒液を作る時や使用する際は、十分に換気し手袋やエプロンなどを着用してください。
ノロウイルス感染後の対処法
先生によると、現在ノロウイルスに効く薬はないそうです。そのため、ノロウイルスに感染した時は、脱水症状にならないよう水をたくさん飲む事が大事だそうです。ただ、水を飲もうとすると吐き気が出るので、その際は吐き気止めを使用すると良いのだとか。一方で下痢止めはNG。本来身体の外に出したいウイルスを溜め込んでしまうので、回復が遅れてしまうそうです。 (2024年11月10日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
CBCテレビ