絵本で読んだ小児がん支援、私たちもやってみたい…レモネードスタンドに小学生2人が挑戦、手作り品を販売し寄付募る
鹿児島県出水市の出水総合医療センターで5日、ふれあい健康フェスタがあった。病院入り口では2人の小学生が、小児がんの治療に寄付するために手作りのレモネードを売る「レモネードスタンド」に取り組み、多くの来場者でにぎわった。 【写真】青色のシロップが入ったレモネードスカッシュ
同スタンドは米国で広がった小児がん支援の輪で、レモネードをイベントで販売し、集まったお金を治療のために寄付する社会貢献活動。出水市在住で、神村学園(いちき串木野市)初等部2年の谷川和(ひより)さんと越智萌々夏さんが、学校の図書室で借りた小児がんの子どもが書いた同スタンドを紹介する絵本を読み、感銘を受けた。保護者の協力をもらい、初挑戦を決めた。 越智さんの母親が働く医療センターに企画書を提出。レモネードの試作やメニュー表などの装飾作りに励んだ。当日はレモネードのほか、炭酸や青色のシロップ入りを作り「よく混ぜてお召し上がりください」と来場者に声をかけ手渡した。ペットボトルも売り、募金への協力を呼びかけた。 出水市の本町通りで19日ある「土曜祭り」にも参加し、経費を除いた金額を小児がんの研究グループなどに寄付する。越智さんは「小児がんの子どもたちが元気になるように、いい薬を作ってほしい」。谷川さんは「19日も丁寧に接して、おいしいレモネードを作りたい」と意気込んだ。
フェスタは、来年3月に創立100年を迎える事業の一環。医師の講演や出水商業高校軽音楽部の演奏、地元店舗による物販もあった。
南日本新聞 | 鹿児島