鹿児島県 新ソーダ割り焼酎、お披露目 RED・CORAL1日発売 開運酒造が開発 若者の黒糖焼酎入り口に
宇検村の奄美大島開運酒造(渡慶彦代表取締役)は、樽熟成の黒糖焼酎を使ったソーダ割り「RED・CORAL」(レッドコーラル)を1日、奄美大島で先行発売する。11月30日は、奄美市住用町で開催中の「結ノ島キャンプ」内に特設のバーを設け、来場者にお披露目。缶を手に「乾杯」の声を響かせていた。
新商品のベースには、TWSC焼酎部門で2年連続の最高金賞に輝いた黒糖焼酎「紅さんご」を使用した。ホワイトオーク樽で長期熟成されたまろやかな味わいと、黒糖を感じる甘いフレーバーを生かし、炭酸で爽やかな飲み口に仕上げた。缶は奄美市在住のイラストレーター・尚味さんがデザイン。奄美の自然や生き物が飛び出すイメージを表現した。 商品は、ハイボールを日常的に楽しむ層が黒糖焼酎にも親しめるようにと企画した。20~30代女性が開発に携わり、若者を意識。ソーダ割りを新たな柱に育て、多角化を図りたい狙いもある。 特設バーでは、氷で冷やしたエキゾチックな缶を手に、社員やPRスタッフが新商品を売り込んだ。全国の来場者らは自然に囲まれ、魅力を肌で感じながらソーダ割り焼酎に舌鼓。地元で味わう特別感に酔っていた。 PRを手掛けたコウズの浜野耕一代表取締役は「アルコールも高めで、そのままシンプルに味わってほしい。濃い目の味、塩の効いた料理にも合う」とお薦め。同酒造営業の四本世那さんは「20、30代に飲んでほしくて造った。ソーダ割りを入り口に、島の文化の黒糖焼酎にも親しんでほしい」と話した。 今後は各地で特設バーを展開し、シーンや飲み方なども提案していく。アルコール度数は7%で、1本350㍉㍑。メーカー希望小売価格260円(税別)。来年3月頃をめどに全国でも発売していく。