「自分がまず幸せになったら、今度は困っている人を助けてほしい」医師・中村哲に心酔した高校教師(49)の問い 「人はなぜ学ぶのか」生徒の答えは・・・
アフガニスタンで人道支援に力を尽くした福岡市出身の医師・中村哲さんが凶弾に倒れてから5年となります。 【写真を見る】「人の幸せ」願った中村哲さんの足跡 伝え続ける教員の思い 現地で共に活動した経験を持つ教員(49)は、中村さんから学んだ大切なことを生徒に語り続けています。 ■アフガニスタンで6年間一緒に人道支援 杉山大二朗さん「きょうの特別授業のテーマは、人はなぜ学ぶのか」 福岡県宗像市の東海大学付属福岡高校で社会科の授業を受け持つ杉山大二朗さん(49)。 杉山さんは2011年までのおよそ6年間、福岡市のNGO「ペシャワール会」の現地代表だった中村哲さんと共にアフガニスタンで人道支援に携わりました。 ■「めちゃめちゃ変わってる先生」 杉山さんの印象を生徒に聞いてみると・・・ Q杉山さんの印象は? 「変わってますねめちゃめちゃ。だいぶ変わっています」「杉山先生は、いろんな人生歩んできたんだなみたいな。とてもためになる話ばかり」「アフガニスタンのこと学びました」 ■最初は「よこしまな動機で行った」 元々、漫画家を志していた杉山さんは、海外を放浪する中でペシャワール会の存在を知り、2005年にアフガニスタンに渡りました。 杉山大二朗さん「困っている人を助けたいなんてそういう高尚な目的はなかったです。打算的な。1本描ければいいかなという感じでいいかげんと言いますか、よこしまな動機で行ったのは事実です」 当初は、軽い気持ちで向かったアフガニスタン。 しかし、中村さんと共に用水路の建設などに取り組む中で、紛争や飢え、感染症で命を落とす人たちを見て考えが大きく変わったといいます。 杉山大二朗さん「アフガニスタンという国でこういった命の尊厳っていうのはいつも突きつけられるんです。生と死がいつも交差しているというか、いつなんどき昨日まで元気だった人がきょうは違った姿になるなんてのはもう日常茶飯事なんですよ。6、7年近くずっといたのは、中村先生がずっと見捨ておけんっていう、素朴な良心をずっと見ていたからでしょうね」
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