地下水位をリアルタイムで公開 熊本県が26日から セミコンテクノパークと県庁の2井戸
熊本県は20日、セミコンテクノパーク内の菊陽町原水と、県庁敷地内の井戸の2カ所で観測するリアルタイムの地下水位を、26日午前8時から県ホームページで公開すると発表した。 TSMC関連ニュース
菊陽町に進出した台湾積体電路製造(TSMC)は生産過程で大量の地下水を使う。県は「水量の枯渇を懸念する声もある。工場の本格稼働前後での水位の変化などを知らせたい」としている。 県は現在、セミコン内を除く33カ所の観測井戸で地下水位の年平均データを公表している。両地点ではリアルタイムの地下水位のほか、過去1年間の1カ月平均のグラフ、1年前の同じ日の地下水位を確認できる。来年3月までには合志市に観測井戸を追加し、即時データも公開する。 地下水位の変動幅は降水量の違いなどから菊陽町では年間で5~10メートルあり、各地点によっても変動幅や平均水位は異なる。県環境立県推進課は「年間変動幅を超えた場合は専門家に相談して対策を考える」としている。(川野千尋)