「齋藤新党」創設も…齋藤元彦知事の再選で維新代表・吉村洋文知事らが目論む「参院選での大旋風」の現実味
ベテラン記者も予測がつかない
「選挙戦の終盤にかけて齋藤支持者が異様な盛り上がりを見せていましたが、それでも当選はないと思っていました。ところが投票箱の蓋を開けてみれば、111万票を集めて圧勝。兵庫県議会が全会一致で不信任を突きつけた男が知事として戻ってくるわけで、正直、これから彼がどう行動するのか予測がつかない」 【写真】ここまで綺麗なラインは普通は出ない!麻生太郎の見事なスーツ姿 県政担当のベテラン記者もこう嘆く。それほどの逆転勝利だった。 11月19日、再選後、初登庁した齋藤元彦兵庫県知事は職員を前にして、「もっと丁寧にコミュニケーションや対話を重ねていき、チームとなってやっていきたい」などと語ったが、「パワハラ・おねだり」疑惑で失職した経緯がある以上、表立って知事を支えようとする勢力はいまのところ見当たらない。 「そこでまず県議会に足場を再構築するために、『齋藤新党』の創設を狙っています。維新の会や自民党の一部、無所属の県議を取り込んで、そこに兵庫県内の市議や町議を加えれば、それなりの勢力になるはずです」(齋藤陣営関係者) この陣営関係者によれば、維新所属の地方議員が複数、齋藤知事の当選に沸く選挙事務所を訪れたという。 「齋藤知事の任期はこれから4年あるが、統一地方選は2年半後。齋藤知事の人気に乗り遅れないためには、今から良好な関係を築いたほうがいい」(維新の元地方議員)
「維新もアホですわ」
こうした動きにさる大阪維新の会の大阪府議は冷ややかな視線を送る。 「維新もアホですわ。不信任決議に乗らず、齋藤支持を貫けば、少しは支持率も上昇していたかもしれないのに。吉村(洋文・大阪府知事)さんが橋下徹さんの齋藤批判を真に受けて、知事辞職を要求したばっかりに、支持回復のチャンスを逃してしまいました」 その上で、この府議は齋藤知事の今後の行動をこう予測する。 「齋藤知事は県議たちとも関係をやり直すと言っていますが、追い出された側としては、そう簡単に気持ちを切り替えられないでしょう。民意の勢いを借りて議会が呑めない予算案を示し、否決されたら再び不信任案を提出されるまで抵抗し、議会を解散するという選択肢もあるのではないか。 そうなれば県議選となり、自分と対立した県議を落とすこともできるし、新党の仲間を当選させる可能性も出てくる。齋藤知事がそういう行動に出ないとも限らない」
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