幽霊にウキウキする右京が可愛い…ドラマ『相棒 season23』オカルト回で発揮される右京の隠れた魅力とは? レビュー
幽霊が大好きな杉下右京
2つ目は相変わらず幽霊が大好きな杉下右京だ。 杉下右京は作中で言及された通りロンドンではナポレオン3世の幽霊が出るという噂のホテルを訪ねたり、たまきとの結婚時も幽霊ホテルに泊まったり、歴代相棒から「幽霊と遭遇した」あるいは「一緒に写真を撮った」というエピソードを聞いたら興奮や嫉妬心を抑えられなかったりもしている。 今回、右京は幽霊に出会えるのを楽しみにホテルを訪ねていたのは間違いないだろう。もちろん本人は肯定も否定もしていない。 これは彼が「現代科学では説明のできない不可思議がこの世にはある」と考えているからで、実際に幽霊だけでなく超能力や他のオカルトも大好きなのである。 そしてこれまでのオカルト絡みのエピソードと同じく、今回も右京は事件の真相究明に奔走する傍ら、オカルトの究明にも取り組む形となっており、趣味と実益を兼ねた捜査に活き活きしている。 本来ならそんな状態を“相棒”からチクリと揶揄されるのもお約束だが、今回は亀山も大好きな昆虫関連で右京ほどでは無いが趣味と実益を兼ね楽しく捜査をしているように見受けられる。 若干被害者が可哀想になるが、犯人を捕まえた功績と本物の幽霊から天国行き確定の言葉を貰っているのでプラスマイナスゼロのチャラとして貰いたい。 ちなみに右京は今回無自覚的に幽霊との出会いを果たしたわけだが、実は幽霊と相対するのは2度目である。 しかもその際は幽霊に“花の里”でご飯をご馳走し、家まで送り届けてあげるほどの交流っぷりだ。これからの『相棒』で右京は果たして再び幽霊と相まみえることがあるのか。是非注目していきたい。 被害者である宮原は優しさ故に命を落とすハメになり、結果だけ見ると非常にやるせない気持ちにさせられる。しかし幽霊曰く、「優しい人は死後も優しい人達に受け入れてもらえる」らしい。 我々も死後優しい人達に受け入れてもらえる為に、今生を優しく生きぬかなければならないと心から思う。 【著者プロフィール:Naoki】 1995年生まれのエンタメ企業勤務。ドラマ、漫画、ゲームなどサブカルをこよなく愛するオタクライター。自身でも作品ファンを集めたオフ会を開いたり積極的にファンコミュニティを拡大させている。記事は知らない人には分かりやすく、知ってる人にはより楽しめるを信条に活動中。
Naoki