“露出が多い服”で職場に来る同僚にヒヤヒヤ…角を立てずに上手に注意するには?
どう伝えればよい?
服はその人自身の性格やセンスの現れでもあります。そのため、それについて指摘をすることで相手は「自分を否定された」「センスをけなされた」などと感じやすく、相手がショックをうける可能性も高いです。それを踏まえて実際に、相手を傷つけないように伝えるためにはどのようにすればいいのか紹介してまいります。 <「会社として」の見解ということを意識する> まず、個人的な感情や、「●●さんが言っていた」などと自分や誰かの主観で注意していると思われないようにすることが重要です。服装による表現は本来自由ですから、あくまでも“職場の服装”として伝える必要があります。例えば、「以前、ショートパンツは会社としてはNGと人事に言われたことがある」「会社の服装規定的には、露出は控えめにしないといけないみたい」などと、主観ではなく、あくまでも会社基準を軸にして伝える方法をとるようにしましょう。そのほうが相手も冷静に自分の状況を受け止めることができます。また、この助言により、本人がトラブルを避けることが出来るというメリットが伝われば、前向きに捉えてもらえるでしょう。 相手を傷つけないようにと「ショートパンツだと足が冷えませんか?」などと寄り添ったつもりで遠回しに伝えても、主観的な意見になってしまうため、残念ながら相手に核心が伝わりづらいです。会社としてのルールであるということをきちんと伝えることで、自分の服装を見直すきっかけになると言えます。 このように、会社基準として事実を伝えることが出来れば、相手に「セクハラ」「いじめ」などの誤解は生じないでしょう。 また、対象者だけに言うのではなく、会社全体として服装のルールをアナウンスしてもらうのも効果的です。会社の規定に該当することがある場合は注意の対象になるということを認識していれば、本人も傷つきませんし、納得しやすくなります。 <伝え方には「思いやり」を持って!> 服装のことについて指摘するのは勇気がいるとは思いますが、相手に「嫌われるのではないか」「ショックを受けてしまうのではないか」などと考えてしまうと、相手にもマイナスに伝わってしまいます。ここは、「相手のため」にいうポジティブな気持ちで接するようにしましょう。 また、先にもお伝えしましたが、同僚は自尊心の高さがあると推測できますから、彼女の自信を傷つけないためにも、伝えたい内容の前後にポジティブな言葉を挟んで伝える「サンドイッチ話法」をおすすめします。伝えたい言葉の前に「いつもオシャレですよね」「とてもお似合いです」とポジティブな前置きを入れるのもよいでしょう。思いやりを持って真剣に伝えれば、相手も前向きに改善してくれるでしょう。 ということで、今回のケースのポイントは、 ・主観ではなく会社基準で注意する ・ポジティブな気持ちで伝える ・相手を思いやる声掛けをする という方法で解決するようにしていきましょう!