“露出が多い服”で職場に来る同僚にヒヤヒヤ…角を立てずに上手に注意するには?
行動心理士・長谷川ミナです。人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。よりよい社会人生活を楽しんでもらうために、行動心理学に基づいてお悩みを解決していくコーナーです。 【今話題のマンガ】上司や夫…周囲の空気を一瞬で最悪にする「不機嫌ハラスメント」の実態 さて今回は、「職場で露出が多い服装の人への注意の仕方」についてお届けします。
今回のお悩み
私の会社に常に露出度の高い服を着てくる女性の同僚がいます。ショートパンツや胸がいまにも見えてしまいそうな服など、見ていてヒヤヒヤしてしまいます。取引先の出入りもあるため、上司も注意したいみたいなのですが、男性なのでセクハラにならないかと言えずにいます。女性から伝えてほしいと言われたのですが、どのように伝えたら角が立たずにわかってもらえるでしょか? (事務・32歳・Dさん) 職場によって服装の規定は様々だとは思いますが、胸が見えそうなほどとなると、職場においては度を過ぎた服装になりますね。Dさんの上司のように、男性から指摘すると、「セクハラ」だと受け止められかねません。女性同士でも服装をダメ出しするというのは、なかなかセンシティブな問題でもあります。 では、どのように伝えるのが良いか、ひも解いていきましょう。
ファッションから見える性格
人の第一印象の大半は“見た目で決まる”と言われていますが、その印象を大きく左右するのが服装です。性格の傾向すら見て取れるというから驚きですよね。今回のように肌の露出が多い服を好む人は、“自分をアピールしたい”という自己顕示欲が強い傾向があります。他人からどう見られているかよりも、自分がしたいことを優先するという自尊心の高さがあり、自我が強く、他人の意見に左右されることはあまりない自信家タイプが多いです。 他人の意見に左右されず、自分の意志を尊重出来ることは素晴らしいことではあります。Dさんの同僚さんには、彼女の自尊心を保ちつつ、上手く誘導する必要があると言えるでしょう。
職場の服装はどんな影響があるの?
ビジネスにおいて、初めて会うときの第一印象はとても重要です! そのことについても少し理解しておきましょう。 心理学で「メラビアンの法則」と言いますが、話の内容などの言語情報は7%、その人の口調や話し方などの聴覚情報が38%なのに対し、見た目などの視覚情報が55%と半数以上を占めることがわかっています。このことから、その人が着ている服装によっても、印象は良くも悪くも大きく影響してしまうことがわかります。 服は自分の好みでいいだろうと軽く思う方もいるかもしれませんが、職場においては社員の服装や身だしなみは会社のイメージにも直結します。さらに、一度決められてしまった印象を覆すことはとても難しいため、職場では誰からも好まれる服装や身だしなみを心がけることが大切と言えます。