シンガポールのDBS銀行、イーサリアムのクジラだった
オンチェーン分析会社のナンセン(Nansen)によると、シンガポール最大の銀行であるDBSはイーサリアム(ETH)のクジラだ。 DBS銀行が所有していると思われるブロックチェーンアドレス「0x9e927c02c9eadae63f5efb0dd818943c7262fb8e」は17万3753 ETHを保有しており、記事執筆時点では6億4700万ドルの価値(約1003億円、1ドル=155円換算)があった。現時点では、ETHは3730ドルで取引されている。 ナンセンによると、このアドレスはイーサリアムの保有から2億ドル(約310億円)以上を稼いだという。CoinDeskは保有資産についてDBSにコメントを求めようとしている。 ETHは、スマートコントラクトや分散型アプリケーションを作成するための世界有数の分散コンピューティングプラットフォームであるイーサリアムのネイティブトークンだ。また、イーサリアムは、長年にわたり、投資銀行が資本市場をトークン化するために使用する技術になっている。 We've identified this $650m $ETH Whale holding 173.7k ETH as DBS, the largest bank in Singapore with assets totaling S$739 billion as of 31 Dec'23 This address has made over $200m by holding ETH... 🤯 Track the address on Nansen here: 0x9e927c02c9eadae63f5efb0dd818943c7262fb8e pic.twitter.com/2rkM3cZ6gJ — Nansen 🧭 (@nansen_ai) May 30, 2024 同行は暗号資産(仮想通貨)に新規参入したわけではなく、これまでにも暗号資産のカストディ、セキュリティトークンの取引所、伝統的資産と暗号資産の両方のポートフォリオ管理アプリなど、さまざまなサービスを提供している。 同行の最近の報告書では、個人投資家、高頻度トレーダー、ヘッジファンドから暗号資産市場への関心が高まっていることが強調されている。 DBSのイーサリウム保有に関するナンセンの暴露は、暗号資産市場がアメリカでのイーサリアム現物ETF(上場投資信託)のデビューを辛抱強く待っているときに行われた。 2020年以降、いくつかの上場企業は資金を分散させるために暗号資産、主にビットコインに目を向けてきた。ビットコイン現物ETFは1月にアメリカで取引を開始した。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Shutterstock|原文:Singapore's Largest Bank DBS Is an Ether Whale With Nearly $650M in ETH: Nansen
CoinDesk Japan 編集部