女優、栗山千明 新作舞台で“母になる”
5歳のときからファッションモデルとして活動をはじめ、14歳のとき映画「死国」で女優デビュー。以後、映画にドラマにCMにと活躍する栗山千明だが、私生活では独身ながら舞台で母親役にチャレンジするという。全米ベストセラー小説の初舞台化作「十二番目の天使」の稽古を開始した栗山に聞いた。 【写真特集】栗山千明、14歳女優デビューも34歳大人の女性に
あこがれたファッションモデル 身長伸びず断念
「舞台は5回目なのですが、今回は何か、うまく演じることのできる工夫みたいなものを見つけたいですね」 そう言ってのっけから笑う栗山だが、芝居のことがいまだよくわからないのだという。 「芸能界にはすごい役者さんがいっぱいいるし、私なんかがどうのこうの言うことじゃないって感覚なんです。ただ、やっぱり感情を伝えるお仕事なので、人柄的なものを観てもらうためにも、いつも心豊かにいたいなっていうのはありますね」 人柄を観てもらう。そう思うに至ったのは、先輩たちを見てのことだとか。 「今までお会いした先輩方は、やっぱりまた会いたいなって思う方が多いんです。それって、やっぱりその方々の人柄なのかなって。私も年齢を重ねたときに、そう思われたい。自分よりも若い方たちに、この人とまた会いたいって思って欲しいんです」 もともとはモデル志望だった。 「5歳の頃、子ども番組を観ていて、『この子たちと一緒に遊びたい』と言ったらしいんです。『それには事務所に入らなければいけないんだよ』と母が言ったら、『じゃ、入る』って言ったらしいんです」 そして母親が事務所に応募、合格するも、子ども番組に出る夢は叶わなかったそうだ。 「最初はスチールの仕事が多かったんです。七五三や広告のモデルをやっているうちに、プロの方にヘアメイクしてもらって服を着せてもらって、自分が変身していくのが楽しくなって。10歳以降は女としても意識が出てくるじゃないですか。こういうポーズしたらきれいかな、と探求して行くのが楽しかったり。小学生の頃、スーパーモデルブームで、シンディ・クロフォードやナオミ・キャンベルがいつも話題になっていたんです。いつか自分もファッションショーのランウェイを歩けたらいいな、と夢見ていました。でも中学に入って、『あれ? 私、身長伸びないなぁ』と」