注目集める“痛くないワクチン” インフル今季はH1型 専門家「しばらくぶりで感染拡大否定できない」
HTB北海道ニュース
インフルエンザが流行する時期、予防手段の1つがワクチンですが、先月承認された「痛くない」ワクチンが注目を集めています。 今月17日までの1週間で1医療機関あたりのインフルエンザ感染者数は、全道で1.28人。札幌市内では、1.33人となりました。この値が1を超え、流行に入りました。 専門家はまだ今後の流行は予測できないとしながらも、感染拡大の恐れも指摘しています。 札幌医科大学横田伸一教授) 「去年はH3型、いわゆる香港型が流行っていたんですけれども、今H1型の方が多いという傾向があるように思います。H3の免疫は皆さんたくさん持っておられるんですが、H1型はしばらくぶりの流行ということで感染拡大の可能性は否定できないのかなと思います」 インフルエンザの予防手段の1つが、ワクチンです。従来の注射器による接種とは異なる新たなワクチンが注目を集めています。それが、鼻に噴射するタイプの「フルミスト」です。 ふるた小児科クリニック古田博文院長) 「フルミストはインフルエンザウイルスそのものの病気を起こすような部分を取り除いて、直接鼻に噴霧するような形。直接インフルエンザにかかるような理屈でウイルスを侵入させることで、(免疫を作り)症状を抑えるというアイデアで作られたワクチン」 ワクチン対象年齢は2歳から18歳まで。費用は注射と比べると倍近くになりますが、1回の接種でひとシーズン効果が続くとされています。注射が嫌いな子どもも抵抗なく接種できると期待されています。 「鼻とのどがすっきりして良かった」 Q痛さはなかった? 「特にないです」 インフルエンザの感染対策としては、ワクチンだけでなく、マスクの着用や手洗いなども大切です。
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