台風25号は熱帯低気圧に 沖縄は週明けにかけて雨続く 少しの雨でも土砂災害など十分注意
16日(土)午後3時、台風25号は台湾で熱帯低気圧に変わった。元台風25号は今後、北東に進み熱帯低気圧として沖縄・石垣島など先島諸島に近づく見通し。先島諸島では急な強い雨、落雷、高波や高潮などに注意が必要だ。
なお、台風ではなくなっても油断は禁物。南西諸島には熱帯低気圧周辺の湿った空気の流れ込みが続くため、週明けにかけて雨は強弱を繰り返して降ったりやんだりになりそう。雷を伴い、再び非常に激しい雨が降るおそれがある。
予想される24時間降水量は、多い所で17日(日)夕方までに沖縄本島120ミリ、八重山60ミリ、その後18日(月)夕方までに沖縄本島でさらに80ミリ、八重山は50ミリの見通しだ。沖縄本島では18日(月)にかけて、八重山では17日(日)にかけて、雨雲の発達の程度によっては警報級の大雨となる可能性がある。
沖縄など南西諸島では、先日の記録的な大雨で依然として土の中の水分は多く、地盤の緩んでいる所があるため、少しの雨でも土砂災害に十分な注意が必要。また、川の増水や低い土地の浸水などにも十分注意したい。また、先日の大雨による復旧作業中での雨となるため、安全に配慮しながら作業を行うようにしてほしい。
土砂災害には前兆現象があるとされている。普段とは異なる崖や斜面から水が湧き出していたり、木々が傾いている、腐った土の臭いがするなどは土砂災害の前触れとなるため、少しでもいつもと違うと感じたら安全な場所へ避難したい。万が一外へ出ることが困難な場合は、建物の上の階へ避難するなどの最善の行動を取る必要がある。