「真似をしていただけです」…“超最強”の東大主席が実践していた〈HOW思考〉の勉強法とは【偏差値35から東大合格を果たした実業家が解説】
自分よりすごい人に教えてもらう
突然ですが、私は2浪して東大に入りました。2浪目が決まったとき「もう、自分の今までのやり方を全部捨てなきゃならないんじゃないか」と考えました。 そこで私は恥を忍んで、予備校で頭が良かった友人や、私より先に東大に合格した友人にノート見せてもらったり、勉強法を教えてもらったりしたのです。そして、その人たちのやり方をとにかく真似しました。そしたら成績が上がり、東大に合格できました。 私がやったことはたったこれだけです。東大に合格できたのは、東大首席の彼女と同じように自己流ではなく、優秀な人のやり方を真似したからなのです。つまりHOW思考とは、「どうやって~しよう? (=HOW)」と考えたとき、まずは優秀な人のやり方を真似してみる考え方のことなのです。
人の真似は恥ずかしいことじゃない
「真似をする」と聞いたときに、みなさんのなかには「誰かの真似なんてよくないんじゃないか」「もっと自分で考えるべきなんじゃないか」と思われる人も少なくないでしょう。 でも、例えばどうにも難しくて解けない問題に挑戦していたとして、多くの人はどうにも無理ならギブアップして解答を見ると思います。または解答がなければネットなどで答えを調べるでしょう。分からない問題でずっと時間をかけているよりも、手っ取り早く答えを見てしまった方が当然効率いいですよね。 受験以外でも何か問題に直面したときに「どうすればいいだろう」と考えて自力で答えを出そうとします。しかし、どうにも解決できそうになかったら、人に相談したり、自分と同じ状況の人がどうやって解決したかを調べたりするはずです。
まずは優れた人のやり方を真似してみよう
人間は不思議な生き物なので、「問題」として出されたら、「分かんない。答え教えて!」と誰かに答えを聞くことに抵抗感がないにもかかわらず、自分の悩みや目標を達成するときには「自力で解決しなきゃ」と考えて、答えを聞くのが悪であるかのように考えてしまうわけです。 「まなぶ」という言葉は、「まねぶ(=真似をする)」という言葉から派生したという説があります。人の真似をすることで成長するというのは人間の本質だと言えるでしょう。日本という国だって、明治維新の後は徹底的に諸外国の真似をしました。 だから「どうやって? (HOW)」で迷ったら、真似をしましょう。英単語が分からなかったら本書の覚え方を真似すればいいのです。模試で悩んだら模試の章を読んで最初から最後までやり切りましょう。そうやって真似をしてから、自己流に改造していくべきです。 「これがすべて実践できるのは、頭の良い人だけだ」と考える人がいるかもしれませんが、それは逆です。真似をするだけなら誰でもできます。どんなにつたなくても、必死で真似をして実践していくことで、頭が良くなる。勉強というのはその繰り返しであり、端から才能があって何でもできるわけではないのです。