復旧作業が続く東九州自動車道の災害現場＝9月30日、臼杵市野田

　西日本高速道路九州支社は9月30日、台風10号による被害で全面通行止めが続く東九州自動車道臼杵インターチェンジ（IC）―津久見IC間の復旧作業現場を報道陣に公開した。同支社によると、通行再開まで今後1カ月から1カ月半ほどかかる見込み。 　現場は臼杵ICから約1キロ東。8月29日、台風による大雨で、道路の南側にある山ののり面が幅約30メートル、高さ約12メートルにわたって崩落した。現在、のり面をコンクリートで埋め、鉄筋を差し込んで補強する工事を進めている。 　のり面はもともと土が露出した状態で雨水が入り込みやすく、風化が進んでいたという。再び崩れることがないよう、大学教授らでつくる技術検討委員会で工法を決めた。 　同支社大分高速道路事務所の立木英明所長は「24時間態勢で作業を続けている。迂回（うかい）路の渋滞発生などでご迷惑をおかけしており、一日でも早く完了させたい」と述べた。