元セクシー女優が暴露する「芸能界の“枕営業”」の実態。今でもある“接待システム”の裏事情
接待要員を用意する業界のクロさ
接待要員の頭数を揃えるために、人材を増やす事務所も珍しくはない。彼女たちに即戦力はないけれど、会社全体が枕を推奨するならコンパニオン的なメンバーも必要不可欠だからだ。ちなみに、いろいろな意味での“選抜メンバー”は枕だけでなく、飲み会のお酌要員などにも呼ばれやすい。 この手のタレントは売れるために割り切るか、もともとパパ活や水商売を生業とし、タレント活動が副業のような状態になっているかの二択。前者は売れないと段々イヤになって芸能界を去るし、後者はハナから有名になる気がないので「タク代いくらもらえるかな」とか「この中からパパ探そう」くらいにしか考えていないため、非常にたくましい精神を持つ。 一般人からすると「なんてクロいシステム」とドン引きするかもしれないけど、ぶっちゃけ今でも行われている風潮の一つ。トコトン突き詰めてまで上に行きたいか、それとも芸能人の肩書だけがほしいために、率先して“ソッチ要員”としての務めを果たすか、あるいはすべてを諦めるか……。こればかりは大きく個人差が出る部分といえようか。
枕営業の根絶は難しい
どの業界も、以前ほど枕営業が横行しているわけではなくなった。ただ、一般常識が通用しない人気商売の世界においては、昔ながらのやり方が消えることはないだろう。コンプライアンスがああだの、こうだの言われる時代でも、寝技という営業方法は存在し続けるので、これを根絶するのは不可能に近い。 よく白鳥が水面下で必死に足をバタバタさせながら泳いでいるというけれど、タレントたちは正にそれ。どんなに煌びやかに見えても、その下では禍々しい“ナニか”が必ず潜むのだ。 文/たかなし亜妖 【たかなし亜妖】 元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
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