西野亮廣の言葉に経営者たちが共感!?――会社に対してスタッフが交渉できるカードは、「黒字スタッフになること」であって、「頑張ったかどうか」ではない!
「働いて“利益を作っている”人」と「働いて“赤字を作っている”人」がいる。そのことを、30代になっても40代になっても、わかってない人がほとんど!?
23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さん。今回は、自分の給料がどこから出てるかの意識が低く、にもかかわらず、労働者の権利ばかりを主張する人に、耳の痛いメッセージ。音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。 【動画】サンフランシスコ国際映画祭にノミネート!西野さんの短編映画『ボトルジョージ』 今日は【「働くこと」と「利益を作る」ことは別】です。
「働いて利益を作っている人」と「働いて赤字を作っている人」
たとえば、1ヶ月かけて、一人のスタッフが原価50円のお菓子を60円で1万個手売りしたら、「売上-原価-人件費( &ウンタラカンタラ)」で、とんでもない赤字が発生するのですが、「働くこと」と「利益を作ること」の区別がついていないスタッフは「60円のお菓子を1万個売ってやったぜ! どうだ!」と胸を張ったりします。 なんなら、労働者としての権利を主張したりします。 これに関しては「いや、お前がいると(お前が頑張ると)赤字が膨らむ一方だから、今後もその知能で活動する気なら頼むから早く会社をやめてくれ」というのが会社の本音だと思います。 以前、「赤字社員」と「黒字社員」について話した回で、学生時代にやっていたカラオケボックスのアルバイトの話をさせていただいたんですけども、あのアルバイトで最初に教えてもらったのが「西野を一人雇うのに○○円かかるから、○○円以上売り上げないと、西野は赤字スタッフで、ここで権利を主張(会社と交渉)したいのであれば、まずは黒字スタッフになれ」ということでした。 「交渉にはカードが必要だろう? 会社において、そのカードは『黒字スタッフ』になることであって、お前が頑張ったかどうかは交渉のカードにはなりえない」と。 「ああ、要するに利益を生めばいいってことね」と思って、お店にたらふく利益を生んで、交渉できる人間になって(「僕が辞めたらメチャクチャ損失が出ますよ」とキチンと算数で会社を脅して)、おそらく学生時代の月給は、国内トップレベルだったと思います。 学生時代にすっごく良い経験をさせていただきました。 ただ残念ながら、社会人になっても、30代になっても、40代になっても、「働くこと」と「利益を作ること」を区別できていない幼稚園児みたいな社会人がほとんどです。 「働いて利益を作っている人」と「働いて赤字を作っている人」がいることが理解できない。 「なんで、こんな小学2年生でもできるような算数ができないんだろう?」と不思議でならないですが、そういえば、学校では算数を教えても、算数の使い方を教えてもらえなかったことを思い出しました。 「教科書でバットの振り方を教えて、一度も打席に立たせない。一度もバットを振らせない」みたいな。 学校が「教育」と呼んでいるその謎プレイが、思考停止のロボット社員を量産するためだとしても、「だとしても、もうチョイ上手くやれよ」というのが僕の本音です。