西野亮廣の言葉に経営者たちが共感!?――会社に対してスタッフが交渉できるカードは、「黒字スタッフになること」であって、「頑張ったかどうか」ではない!
「メーカーが小売業者に卸して、メーカーの人間が小売業者の店頭に立って販売をするのであれば、卸す必要ねーだろ!」という、そもそもとんでもないバカヤロウ問題があるのですが、そこは華麗にスルーするとして、とにもかくにも、「現場に売りに行きます!」と鼻息を鳴らしているスタッフの人件費を、CHIMNEY TOWNが出すのか、それとも主催者(お店)が出すのか?を決めなきゃいけない。 基本的には、こういうのは「主催者さんが出す」のですが、言い出しっぺはCHIMNEY TOWNのスタッフなわけで。 これ、「CHIMNEY TOWNが出す」とするのであれば、CHIMNEY TOWNの出費は、「主催者さんにお支払いする販売手数料」と「CHIMNEY TOWNのスタッフの人件費(交通費なども含む)」になるわけで(※二重支払い)、カフェ・オ・レベースを100本売ったところでマイナスになる可能性もある。 この場合、主催者さんに「販売スタッフはウチから出すのだから、販売手数料を下げてください」という交渉をしなきゃいけないのですが、若手スタッフ的には主催者さんを応援したくて始めた企画でもあると思うので「僕の稼働の為に販売手数料を下げてください」とは言えないと思います。 まぁ、このあたりは今後、CHIMNEY TOWN内でルール改善すればいいだけの話なのですが、「ルールは思考停止のサポーター」みたいなところもあるので、会社員の方は、せめて自分の稼働にかかっているお金ぐらいは意識してみてください。 今回の内容に関しては、全国の経営者がヘッドバンキングをしていると思うので、会社員で、ここを押さえているだけで、快適な会社ライフをおくれると思います。 西野亮廣/Akihiro Nishino 1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。また「えんとつ町のプペル」は、ミュージカルや歌舞伎にもなっている。
TEXT=西野亮廣