「大谷君の試合中継やめてまで…」ダルビッシュ有 日米200勝の偉業達成もユーモアあふれるインタビューで話題
パドレスのダルビッシュ有が金字塔を打ち立てた。 ダルビッシュは現地時間5月19日(日本時間20日)に行われたブレーブス戦に先発。7回99球を投げ2安打無失点、9奪三振の好投で日米通算200勝を達成した。 緩急を使った投球術が光った。初回、打線に3点の援護をもらうと、3回までは毎回、走者を背負いながら、カーブを有効的に使うなど粘りのピッチングを披露。4回からは4イニング連続三者凡退と強力ブレーブス打線を封じ込めた。 【動画】打者を翻弄!ダルビッシュ有のナックルカーブが冴える! 本来は前日18日(同19日)の試合登板予定だったが、悪天候のためスライド登板となった。コンディションを再び整え、偉業を達成した。 試合後のインタビューがまたダルビッシュ”らしさ”満点となった。 中継の『NHKーBS』のインタビュアーに偉業達成の感想を問われると「NHKさんが大谷君の試合生中継をやめてまで(中継を)やってくださっているので、今日なんとか(200勝を)決めたいなという気持ちはあった」とチャーミングな受け答えを披露。 この肉声にはネット上でも「ダルビッシュさん、そんなお気持ちで!」「オチまでつけるところが素晴らしい」など、節目の試合でも余裕を失わないダルビッシュの姿勢をたたえる声にあふれた。 試合内容を聞かれると緩急を使いながらの投球術で「うまく相手の集中力をそらすことができたと思います」とコメントした。 日米通算200勝は野茂英雄氏、黒田博樹氏に続いて3人目の偉業となった。メジャーでは右ひじのトミー・ジョン手術を行い、全休するシーズンもあるなど、苦難の道のりもありながら、ここまでたどりついた。改めて軌跡を問われると、ダルビッシュは次のように応えた。 「プロ入ったときに色々あって、その中でファイターズとファイターズファン、日本全体ですね。自分を優しく育ててくださったので、元になっている。その感謝を忘れずにずっとやっています」 昨年のWBCでは投打においてのまとめ役として細かいケアも行い、世界一奪還の立役者となった。 「これでちょっとホッとはできるので201勝を目指していきたい」と安堵の表情も浮かべた右腕。新たな高みを目指して今後も腕を振り続けていく。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]