雨だっ! ワイパーを……って全然拭けないじゃん! 出先でパニクらないよう梅雨入り前に必ず「ワイパーチェック」を実施すべし!!
5)ワイパーブレードをワイパーアームに装着して完了
ワイパーゴムをアームにセットできたら、それをワイパーアームに戻します。コネクターをワイパーアーム先端の「U」字の部分に差し込んで「カチッ」という感触があれば装着完了です。 新品ゴムの調達も、初めて行うという人にはそこそこのハードルだと思いますので、まずはカー用品店に行って、自分のクルマの車種と年式、グレードを伝えて探してもらいましょう。
■ワイパーゴムの交換といっしょにしておきたいこと
このように手順と注意点だけ把握していればワイパーゴムの交換はカンタンな作業だと思いますが、交換作業といっしょにやっておきたいことがあるので、それも紹介しておきます。 ・ワイパーが当たっている面の汚れを除去しておく 紫外線の経年劣化以外でワイパーゴムの劣化の要因となるのが、砂や汚れでワイパーゴム先端が荒れてしまうことです。 ワイパーゴムは窓ガラスの表面をなでるように拭き取りますが、待機中の状態ではガラスから流れ落ちた汚れや、風で飛んできた砂などが溜まってしまう位置関係になっています。 こまめに洗車する場合であればその汚れや砂の堆積は少なく済みますが、多くの場合は溜まった状態で不意の雨の際にいきなり動かしてしまうでしょう。そうなると砂や汚れをガラス面に塗り広げるように動くことになり、汚れや砂で柔らかいゴムの先端が荒れてしまいます。 これが数回続くと拭き取りに支障が出て、よくある扇状に線が残る状態が発生します。ゴムが拾ったゴミで拭きムラが出ているならゴミを除去すれば復帰できますが、ゴムの荒れができてしまうと交換するしかありません。 ・窓ガラスに「撥水コート」を施工しておく 「ワイパー要らず」的な宣伝文句で販売されている撥水性のウインドウコーティング剤が多く販売されています。確かに水滴がコロコロと流れて視界を良好にキープしてくれるのですが、水滴は流れながらもウインドウ表面に存在するので、雨が降り続けているうちはワイパー作動時ほどクリアな視界にはなりません。 しかし、ワイパーの作動と撥水コートを併用すれば、おそらく雨の視界としてはベストな状態にできます。 それに加えて撥水コートを施工するとガラス表面の潤滑性が少し上がる効果もあるので、ワイパーゴムの傷付きを多少防止できます。 手間をかけただけの効果はあると思いますので、ヒマを見て撥水コートでガラス表面を良い状態にキープしておきましょう。 ちなみに6月6日は「ワイパーの日」だそうです。雨が続く梅雨に入る前にワイパーに意識を向けてもらうための日でもあるそうなので、このタイミングで交換するのもありでしょう。
往 機人