雨だっ! ワイパーを……って全然拭けないじゃん! 出先でパニクらないよう梅雨入り前に必ず「ワイパーチェック」を実施すべし!!
■交換の方法
そうはいってもゴムの劣化は急に進むものではなく、数年かけてじわじわと進行するので、つねに神経質に監視する必要はありません。しかし、じわじわと進行するだけにいつのまにか交換対象の意識から外れていき、気付いたときには拭き取りに支障が出るくらいに劣化が進行していた、なんてことも多々あります。 なので、こういう梅雨の前などのタイミングで交換してしまいましょう。 交換の方法は難しいものではないのですが、押さえておきたいポイントはあるので、それを頭に入れてから作業に入ります。 手順を箇条書きで説明してみましょう。 ※ここでは一本ブレードタイプではなく、スタンダードなパンタグラフ
1)ワイパーアームを持ち上げて立たせる
ワイパーアームを引き上げると、ある角度で止まるようになっています。そこで保持される仕組みになっているのですが、風やうっかりで倒してしまうこともあるので、持ち上げたらワイパーブレードが当たる部分にウエスを重ねて敷いておきます。
2)ワイパーブレードを根元のコネクターから分離する
ワイパーアームとワイパーブレードは樹脂のコネクターで結合されているので分離が可能です。慣れれば分離せずにゴムの交換はできますが、慣れないうちは分離して作業しましょう。コネクターの爪を押し込んでアームの付け根方向に押し込むと外れます。外したらすぐにアームを戻し、先に敷いたウエスに押し付けておきます。これをしないでワイパーアームで窓ガラスを割ってしまったという話を聞きますので、必ずしておきます。
3)ワイパーブレードからワイパーゴムを引き抜く
外したワイパーブレードから、ワイパーのゴムを引き抜きます。ワイパーゴムは遠心力で外れないように内側にしか引き抜けないようになっていますので、外した方向を確認して、ワイパーアームの付け根方向側の端っこを押し出す感じで引き抜きます。 半ばくらいまで引き抜くと、ゴムを均等に押し付けるための細い板バネが2本分離すると思うので、それを無くさないように近くにおいておきましょう。
4)新品のワイパーゴムを挿入する
外したのと逆の要領で、新品のワイパーゴムを差し込んでいきます。このとき、差し込む前に先ほど分離した板バネをワイパーゴムの溝に入れて、いっしょにブレードの爪のなかに差し込んでいきます。ここはちょっとコツが要りますが、確実にブレード両側の爪が余らないように差し込んでやりましょう。