観光シーズン開幕“1週間”で……能登半島地震、名物「寒ブリ」にも打撃 藤井キャスターが「一時断水」氷見市を取材
日テレNEWS NNN
能登半島の付け根の富山・氷見市。本格的な観光シーズンの幕開けを告げる「ひみ寒ぶり宣言」が出た約1週間後、能登半島地震に襲われました。断水などの被害を受けた観光施設の現状と今後について、藤井貴彦キャスターが19日、現地からリポートしました。
■13日目に断水解消、順次営業を再開
藤井貴彦キャスター 「私が来ているのは、飲食店などが入っている富山・氷見市の『ひみ番屋街』です。この施設はJR氷見駅の近くにありますが、一帯は富山湾に面しています。氷見市は七尾市まで車で30分ほどで、近い場所にあります」 「元日の地震で氷見市は一時ほぼ全域で断水していましたが、この施設は地震から13日目にようやく断水が解消し、(営業を)再開している状況です」
■「氷見を元気に」…遅くまで営業
藤井キャスター 「『ひみ番屋街』には31店舗入っていますが、地震の影響を受けて短縮営業を行っています。普段は午後6時までですが、午後4時に閉店する店が多く、既に真っ暗になっています」 「その中で開いている土産店『おみやげ まるわ』。店頭にはおいしそうなお魚が並んでいます。これで日本酒を飲んだらさぞかしおいしいだろうと思います。内田夏樹店長にうかがいました。他のお店が午後4時で閉店する中、6時まで営業する理由は何でしょうか?」 内田店長 「少しでも多くの人に氷見を楽しんでいってもらいたいなと思って、遅くまでやっています。私たちは『氷見を元気に』と思っていますが、皆さんから『大変な中、頑張って』とか『応援してるよ』と温かい言葉をもらって、逆に元気をいただいています」 藤井キャスター 「実際に4時以降の売り上げはどうでしょうか?」 内田店長 「ちょっと寂しい感じですが…」 藤井キャスター 「それでも(店を)開けて、観光客の皆さんを待っているということですね」
■宿泊施設で「キャンセル」相次ぐ
藤井キャスター 「氷見市というと、ブリが有名です。氷見漁港では水揚げされたブリの大きさや形、漁獲量を見極めて『ひみ寒ぶり宣言』が出されます。氷見市にとって本格的な観光シーズンを告げるこの宣言が今シーズン出たのは、去年12月23日です」 「『よし、これから!』という時に地震が起きました。宿泊施設ではキャンセルが相次ぐなど、観光業にも大きな打撃となりました」 鈴江奈々アナウンサー 「観光は地域経済の大きな柱の1つだと思いますし、内田さんのように(観光客を)待っていらっしゃる方もいるので、訪れて応援する、ということができるようになってくるといいですね」 藤井キャスター 「そうなんですよね。少しでも多くの人が来てくだされば、ということもありますが、何かコミュニケーションが取れたらうれしいのかなとも感じました」