「冷たい海に落ちて20分…死を覚悟した」たまたま居合わせた男性2人が女性(69)の命を救う "とっさの判断"が功を奏した【岡山】
RSK山陽放送
的確な判断で女性の命を救いました。 今年4月、笠岡港で海に転落していた女性を救助したとして笠岡市の男性に岡山県善行賞が贈られました。 【写真を見る】「冷たい海に落ちて20分…死を覚悟した」たまたま居合わせた男性2人が女性(69)の命を救う "とっさの判断"が功を奏した【岡山】 表彰されたのは、笠岡市の自営業、藤井宏孝さん(31)です。 4月1日、女性(69)が、笠岡港に係留した船に荷物を取りにいこうとして、桟橋から海に転落。女性はロープにつかまり助けを呼びましたが、誰にも気づかれることなく約20分が過ぎました。 まだ海水温も低い4月初旬のこと。女性は死を覚悟しながら、助けを求め続けたといいます。 そのとき、たまたま近くの駐車場に車をとめ、休憩していた藤井さんの耳に「助けて」という声が届きました。 ■「助けて」という声のする方を見ると、海の中に女性の姿が… 藤井さんは、海の中でロープにつかまっている女性に気づき、まず消防に通報。 その後、女性の腕を持って引っ張り上げようとしますが「一人の力では無理か…」と思ったそのとき、たまたま通りかかった男性が加勢してくれたといいます。 男性二人の力で女性の腕を持ってようやく引っ張り上げました。 その3分後、救急隊員が到着し、女性はドクターヘリで運ばれて処置を受けました。 警察が現場に到着したときには、藤井さんが状況説明のために残り、もう一人の男性は立ち去っていたといいます。 きょう(2日)、笠岡警察署で岡山県善行賞(人命救助)が贈られた藤井宏孝さんは「みなさんもこういう緊急時にどういう行動をすればいいかというのを常日頃から考えていただければ、こういう海難事故が減るんじゃないかな」と話しています。 女性の命を救ったとっさの行動。笠岡警察署では夏に向けて水辺で過ごす際は十分に安全に注意してほしいと呼びかけています。
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