福岡大2年生エースが完投で最多勝「崖っぷち」のチーム救う 優勝決定戦へ「最後にもう1勝を」【九州六大学野球】
◆九州六大学野球春季リーグ戦第5週第2日(雨天順延分)福岡大2―1西南大(21日、福岡県宮若市・光陵グリーンスタジアム) ■プロ入り前の新垣、大瀬良、梅野…【秘蔵写真】 福岡大が8勝2敗とし、優勝決定戦(25日、福岡市・今津運動公園野球場)進出を決めた。先発の朝吹拓海(2年・神村学園)が106球を投げて7安打を許しながら1失点に抑えて完投勝利。今季6勝目を挙げて最多勝利投手に輝いた。 2年生エースが中2日の登板で2連勝を飾り、「崖っぷち」(堀壮太監督)のチームを優勝決定戦に導いた。朝吹は「初回に先取点を与えたが途中から直球で三振を取れるようになり、最後まで自分のペースでしっかり投げられた」と会心の笑みを見せた。 初回に先制されるも2回から立ち直り、直球とカットボールで西南大に決定打を許さなかった。7回には2死一、二塁とされ一打逆転のピンチを迎えたが、当たっている7番打者から直球で三振を奪って切り抜けた。19歳の右腕は「自分がマウンドを任されていたので、もう勝負しかないと思って投げ抜きました」と顔を紅潮させて語った。 2季連続62度目の頂点を狙う優勝決定戦の相手は北九大。朝吹にとっては5月4日の試合で完投勝利を挙げている相手だが、慢心はみじんもない。「今季は6勝したが、決定戦で勝たないと全国大会には行けない。最後にもう1勝できるよう、しっかり準備して臨みたい」と、大一番での熱投を誓った。(山崎清文)
西日本新聞社