IBF世界ミニマム級王者・高山勝成 近大でスパーリング調整
「相手以上の気迫と気持ちで臨みたい」
中出博啓・チーフトレーナーによると、動きの悪さの原因は32歳の年齢だと指摘する。「絶不調。試合のプランはでき上がっているけど、イメージ通りにできていない」と年齢の影響や疲労が抜けにくくなっていることなどを明かした。 「筋肉がついているので、体重を落とすのが難しい。足腰はできているが、まだタイミングがうまくつかめていない。パフォーマンスはできても、オーバーワークになったりするので、温泉に浸かって疲労を抜くこともします。筋肉の疲労を抜くんです。30歳を超えてきたら、技術や経験は年とともに上がるけど、チャンピオンを長く続けるためには疲労がいちばん問題ですから」(中出チーフトレーナー)とか。 すべてのスパーリングを終えた高山選手は、ようやく落ち着いてこう話した。 「疲労はピークにあります。このあと、1泊2日の温泉旅行でリフレッシュする予定です。近大はレベルアップしているし、(僕は)けっこう身体が動かない状態でした。減量は7月から始めている。年齢もあるし、しっかりやっていきたい。この3週間が頑張り時です。ただ、しっかりコンディションを整えられれば問題ない」と、最後はチャンピオンらしいコメント。 27日、大阪府立体育会館で元日本ミニマム級王者で元OPBF東洋太平洋ミニマム級王者の原隆二選手(25=大橋)と対戦し、IBF世界ミニマム級王座の2度目の防衛を目指す。 対戦相手については、「強い気持ちを持っていると思うし、人生を賭けて上がってくる。それ以上の気迫と気持ちで臨みたい。ダメージなく終わりたい」と、語った。 (文責/フリーライター・北代靖典)