90年ぶり「陸奥湾」震源のM5以上の地震 いまだからこそ考えたい「防災」【#3】『半島での災害対応』を考える 能登半島地震を教訓に… 重要となる道路網の整備 「来るべき災害への備え」どうする?(全3回)
河村庸市キャスター 「避難をする道路を整備するのもそうだし、その道路というのは助けに行く道路でもあるということですね」 青森県・宮下宗一郎知事 「そうですね。もちろん産業用の道路にもなりますし。本当に道路整備そのものの必要性。それから備蓄の必要性。受援体制の必要性っていうのが、今回の能登半島地震の大きな教訓だろうというふうに思います。これは半島もそうですけれども、 青森県全体も同じことが言えると思います」 ■「自助があり、共助があり、そして公助がある」大災害に備えるために… 河村庸市キャスター 「道路整備の目標時期というものに関しても、やはり災害への備えという意味で設定しているんでしょうか」 青森県・宮下宗一郎知事 「もちろんです。2月の定例会見のところで、各150ある県内のインフラ整備について、当面の供用開始の目標を発表させていただきました。こういったことを県民の皆様に見ていただければ、この道路はいつまでにできるんだと。その頃に、備えが1つ大きく前進するんだと。そして、そのときまでにやらなきゃいけない例えば、備蓄倉庫を作るだとか。あるいは避難訓練をどうするかだとかっていうことも一緒に合わせて検討ができるようになりますから。やはりインフラの供用目標をしっかりと公表するということは、これは青森県全体の防災力を非常に高めるきっかけにもなるというふうに私は感じています」 「私が自助を強調するのは、私自身の、あるいは県の責任を逃れたいからではなくて、本当のことなんですよね。実際に県は、いざ危機が起これば、他のことはさておき。もうそのことだけに集中してですね、一生懸命に対処をします。でも、スタートでやっぱり逃げてるか・逃げられてないかっていうことは、その後の救助活動や、復旧活動や、復興活動にも大きく影響がある」 「だから、この自助っていうものを抜きにしてはですね、この災害対応っていうのは語れないんですね。自助があって、共助があって、そして公助があるっていう。この3段階でしっかりとバランス良い備えができて初めてですね、この来るべき大災害に備えることができるというふうに私は考えてます」
青森テレビ