90年ぶり「陸奥湾」震源のM5以上の地震 いまだからこそ考えたい「防災」【#3】『半島での災害対応』を考える 能登半島地震を教訓に… 重要となる道路網の整備 「来るべき災害への備え」どうする?(全3回)
「陸奥湾」を震源とする震度4の地震が1週間で2度も発生した青森県。陸奥湾の揺れが伴う地震で「マグニチュード5以上」となるのは実に90年ぶりです。 ▼90年ぶり「陸奥湾」で揺れ伴う「マグニチュード5以上」の地震 震度4が1週間で『2度』 有識者は前回同様の「内陸の地震」と指摘 青森県 今回のこの地震を受けて、改めて「防災」について考えてもらえればと思い、青森テレビが2024年3月12日に公開した記事を再度公開いたします。 シリーズ「来るべき災害に青森県の備えは」(全3回)。 本記事はその【#3】の再公開です。 以下、記事全文。 ※【#1】・【#2】はリンクからご覧いただけます。 ■「来るべき災害に青森県の備えは」【#3】 来るべき災害に、青森県の備えはどうすればよいのでしょうか?青森テレビでは、青森県の宮下宗一郎知事をゲストに迎え、一緒に災害への備えを考えました。 その内容をシリーズでお届け致します。テーマは「来るべき災害に青森県の備えは」。最終回の#3では能登半島地震の教訓を踏まえた「半島での災害対応」について考えます。 ■能登半島地震でわかった課題 河村庸市キャスター 「ここからは、能登半島地震の教訓を踏まえた半島での災害対応についてお話を伺っていきます。まず能登半島地震でわかった課題を整理していきます。市川さんお願いします」 市川麻耶キャスター 「元日の能登半島地震では、道路網の脆弱性が大きな課題となりました。能登半島地震では、道路の亀裂や土砂崩れなどで幹線道路が寸断されました。このため、多くの集落が孤立しただけではなく、救助や物資の輸送の妨げとなり、道路網の脆弱性が浮き彫りになりました」 河村庸市キャスター 「青森県には下北半島と津軽半島の2つの半島があります。このうち下北半島ですが、幹線道路は国道279号と338号の2本です。さらに、大間原発。使用済み核燃料の中間貯蔵施設。東通原発。六ケ所再処理工場と4つの原子力関連施設も立地していまして、避難道路でもあります。こうした原子力関連施設がある半島ということに、地元の人たちも万が一の事態への危機感を抱いています」 むつ市民へのインタビュー取材 「車があっても道路が遮断されたら、原発でなにかあったら逃げ場がない」 「最悪の場合は、船で放射線が少ないところに逃げるしかない。(必要な対策は)民間の船なら、そのときのために契約しておくとか…」