ソウル襄陽高速道路で5台が絡む玉突き事故で1人死亡…全国各地で雪道事故=韓国
韓国首都圏や江原(カンウォン)地域を中心に大雪特報が発令された27日、ソウル襄陽(ヤンヤン)高速道路で車両5台が絡む玉突き事故で1人が亡くなるなど全国各地で事故が相次いだ。また、大雪によって全国の空港の国内線・国際線12便が欠航して旅客船90隻余りにも影響が出た。 【写真】ソウル襄陽高速道路の玉突き事故現場 韓国警察と消防当局によると、この日午前6時40分ごろ、江原道洪川郡瑞石面水下里(カンウォンド・ホンチョングン・ソソクミョン・スハリ)のソウル襄陽高速道路ソウル方面瑞石トンネル進入前の区間で雪道にスリップしたジェネシス乗用車に後ろを走行していた25トンのダンプトラックが追突した。続いてアバンテ乗用車がジェネシスに突っ込むなど車両5台が絡む玉突き事故に発展した。 この事故でジェネシスに乗っていたAさん(84)が心停止状態で病院に運ばれたが亡くなった。また別の乗用車を運転していたBさん(59)と同乗者Cさん(53)も重傷を負って病院に搬送された。他のドライバーら4人は比較的軽傷だったという。警察は詳しい事故経緯を調査している。 大雪特報が下された京畿(キョンギ)地域にも最大19.1センチに達する雪が積もり、大小8件の被害が発生した。河南市上山谷洞(ハナムシ・サンサンゴクトン)では河川の下へ25トントラックが転落’する事故が発生したが、幸いドライバーは自力で脱出して被害を免れた。また、この日午前6時10分ごろ、南楊州市別内面(ナムヤンジュシ・ピョルネミョン)の九里(クリ)抱川(ポチョン)高速道路南楊州トンネル付近ソウル方面では、スポーツ用多目的車(SUV)車両と貨物車が衝突して通勤途中の道路が深刻な渋滞に見舞われた。 この日午前8時基準でソウル〔鍾路区(チョンノグ)ソウル気象観測所基準〕の積雪量は16.2センチだ。ソウルのうち江北区(カンブクク)には20センチの雪が積もった。これ以外では京畿楊平(キョンギ・ヤンピョン)の竜門山(ヨンムンサン)22.0センチ、仁川(インチョン)3.8センチ、水原(スウォン)0.7センチなどとなった。江原は平昌(ピョンチャン)〔大和面(テファミョン)〕21.7センチ、洪川(瑞石面) 18.0センチ、春川(チュンチョン)1.1センチなどとなっている。 一方、この日午前6時基準で中央災難(災害)安全対策本部の大雪対処状況報告によると、木浦(モクポ)~紅島(ホンド)と浦項(ポハン)~鬱陵(ウルルン)など74本の航路の旅客船96隻が運行を見合わせた。中央対策本部はこの日午前3時、大雪非常1段階を稼働し、大雪危機警報水準を「関心」から「注意」に引き上げた。 また、今回の大雪で全国空港の国内線11便と国際線1便が欠航となった。北漢山(プッカンサン)や雪岳山(ソラクサン)など7つの国立公園の出入口185カ所も統制された。 韓国気象庁によると、28日午前まで全国的に雪と雨が降る見通しだ。気象庁は「27日夜から28日午前まで首都圏や江原内陸・山地、忠清(チュンチョン)内陸、全北(チョンブク)東部、慶北(キョンブク)北部内陸、慶南(キョンナム)北西内陸に再び雪が降るため備えてほしい」と呼びかけた。 中央対策本部もまた、今回の雨と雪で通勤時の交通混雑、滑りやすい路面での玉突き事故および歩行者事故防止など被害予防を徹底するように呼びかけた。