「国境なき医師団」白根麻衣子さん「昼夜問わず空爆やミサイルが…」無差別攻撃の即時停止と医療保護を訴え
日テレNEWS NNN
パレスチナ自治区ガザ地区で活動を行い、1日にエジプトに退避した「国境なき医師団」の白根麻衣子さんが4日、オンラインで会見し、「一般市民が犠牲になっている」として無差別攻撃の即時停止を訴えました。 国境なき医師団・白根麻衣子さん 「昼夜問わず、空爆やミサイルの発射が私たちが避難するその瞬間まで続いていた。避難所は人であふれ、衛生状況も日々悪くなり、飲む水や食べ物なども日々不足していく」 白根さんは「国境なき医師団」の人事担当者として、ことし5月からガザ市内の事務所に派遣され、活動していました。先月7日に始まったイスラエルとハマスの衝突以降はガザ市のある北部で避難生活を送り、その後、スタッフとともにガザ地区南部に移動して、1日、ラファ検問所からエジプトに退避しました。 国境なき医師団・白根麻衣子さん 「現地スタッフは国境を渡ることができないので、彼らを置いていくということに対して複雑な気持ちがあった。さまよう市民をたくさん見た。私たちの車を追いかけて『乗せてくれ』と言われたり、『なんで行ってしまうんだ』と。本当に心が張り裂ける思いだった」 白根さんは「多くの病院や学校が空爆を受けている」と指摘した上で、「無差別な暴力でたくさんの命が失われることに大きな怒りを感じる」と述べ、無差別攻撃の即時停止と医療の保護を強く訴えました。