MEGUMI「水分が真皮層に届く」独自の美容理論を専門家が否定、シートマスクも「長くつけすぎると肌が荒れる」
かつてグラビアアイドルとして活躍し、今も女優・タレントとして活躍を続けるMEGUMI。一方で、書籍『キレイはこれでつくれます』(ダイヤモンド社)を出版したり、YouTubeの「MAQUIAチャンネル」で美容についての講義を複数回行ったりと、いわば“美容家”としての活動にも積極的だ。 【写真あり】2002年、ファーストブレイク中のMEGUMI しかし、その美容をめぐる発言に疑義が呈されている。10月30日配信の「文春オンライン」は、MEGUMIがトークショーなどでしばしば話しているとされる「(シートマスクを使えば)真皮層まで水分が入り、肌がどんどん柔らかくなります」という発言を取り上げ、それを否定する医師の指摘を掲載した。 本誌が取材した皮膚科専門の小林智子医師も、水分が真皮層に届くというMEGUMIの発言をきっぱり否定する。 「化粧品に含まれる水分や油分が真皮層に届くことはありません。保湿成分を含むもののほとんどは肌の一番外側となる表皮の角質層に留まります。ただし、真皮層まで届く美容成分が含まれている化粧品が存在するのは確かです。 それでも含まれているのは化粧品成分の0.数%程度です」 医師で東大大学院医学系研究員の柳澤綾子氏も口を揃える。 「皮膚の主な機能の一つはバリアです。そのため、表皮層よりも下へ簡単に外界からの異物を入れたりしません。わかりやすい例だと、真皮層に及んだ火傷はその皮膚は再生しない。だからこそ、皮膚移植が必要なんです。また、真皮層に入れた色素は抜けないので、タトゥーは消えないのです」 また、小林医師は「シートマスクがすごい」というMEGUMIのメッセージを問題視する。 「宣伝なので仕方がないのでしょうが、シートマスクは化粧水を直塗りするのと、あまり効果は変わりません。もちろん、シートと肌が密着するため、顔全体にムラなく浸透させやすいとは思います。それでも、シートマスクを持ち上げすぎてしまうのはミスリードな印象を受けますね」 さらに、シートマスクの長時間の使用は肌トラブルを引き起こすこともある、と小林医師は警告する。 「長い時間、マスクをつけ続けていれば、その分効果が出ると勘違いしている人もいます。しかし、肌は水分量が高まれば高まるほどいい、というものでもありません。水分量が高くなりすぎてしまうと、肌のバリア機能が弱まってしまうこともあります。 例えば、シートマスクをつけ続けたことで、肌が蒸れてしまい、おむつかぶれのように荒れてしまう人もいるので、長く使いすぎないようにしたいですね」 昨年末、降谷建志との離婚成立を発表したMEGUMI。タレント・女優、そして美容家としてスタートダッシュを切りたかったのだろうが、自身の不用意な発言が足を引っ張っているようだ。