「逮捕、弾劾ありうる」 大統領「暗殺」発言の比副大統領、出頭拒否
フィリピンのマルコス大統領暗殺を計画したとして捜査を受けているサラ・ドゥテルテ副大統領は11日、国家捜査局の出頭命令に応じず、取り調べを拒んだ。同日、報道陣との会合で、「公正な捜査が行われると思えない。逮捕もありうる」と理由を説明した。 【写真】「私が村をよみがえらせる」 世代交代担うZ世代、地雷除去員の闘い ドゥテルテ氏は、弁護士と協議した結果、「逮捕や訴追、弾劾(だんがい)も十分考えられる」と述べ、国家捜査局に対し、書面で否認の意見を伝えていくと主張。出頭はしないが、「ここには私の子どもたちがいる。拘束されそうだとしても、国外に逃げたり、隠れたりするつもりはない」と述べた。 一方、国家捜査局のサンティアゴ長官は、11日にドゥテルテ氏の代理人弁護士が同局本部を訪れ、本人が出頭しないことと、容疑を否認する旨を記した書面を提出したと明らかにした。 ドゥテルテ氏には重大な脅迫と反テロ法違反の疑いで、出頭命令が出されている。フィリピンメディアによると、書面の中で、国家捜査局を管轄する司法相らを「大統領の分身」と批判。「いかなる脅迫も行っていない」と主張した。
朝日新聞社