空白地域に巨大津波計、気象庁 能登地震受け新たに整備へ
気象庁は4日までに、3m超の津波を観測できる巨大津波計を東北から九州の全国9カ所の津波予報区で新たに整備する方針を明らかにした。能登半島地震を受けて巨大津波計を置いていない空白地域にも必要だと判断。2025年度当初予算の概算要求に関連経費13億円を計上した。 気象庁は現在、全国66の津波予報区のうち57予報区92カ所に巨大津波計を設置。新たに整備するのは陸奥湾から大分県瀬戸内海沿岸までの9予報区にそれぞれ1基ずつで、完了すれば全ての予報区に巨大津波計が置かれることになる。 通常の観測装置ではセンサーより高い津波は計測できないが、巨大津波計は水中に設置し、圧力で波の高さを測る。