初防衛戦の王者・大夢「当日はレベルの差が分かる」、挑戦者の長野翔「1月26日は俺が王者になる日」【Krush】
「Krush.170」(2025年1月26日、東京・後楽園ホール)で行われる「Krushフライ級タイトルマッチ」で対戦することが発表されている王者・大夢(WIZARDキックボクシングジム)と長野翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が12月23日、都内で行われた会見に出席した。 2人は昨年5月に行われた「第2代Krushフライ級王座決定トーナメント」の準決勝で対戦し、大夢が判定勝ち。大夢は決勝で大鹿統毅に敗れ王座獲得はならなかったが、今年1月に大鹿を破り王者となっていた悠斗をKOで破り第4代王者となった。長野は大夢に敗れた後、4連勝で今回のタイトル挑戦にこぎつけた。 長野は「ここまで長かったが、1月26日は俺が王者になる日だと思っている。今まで8戦やって唯一負けた相手が、今王者として一番上にいることに感謝したい。1月26日は敬意をもってぶっ倒しに行く」、大夢については「戦った時は、もう1回やれば勝てると思ったが、この前の試合を見て、戦い方が完成しているなと思った。シンプルに強いなと思ったが勝てなくはないなと思っている」などと語った。 大夢は「長野選手は勢いがあって、僕の全て奪いに来ると思っているので、僕もベルトを守れるようにしっかり準備したい」、長野については「初めてやった時も今も変わらず。試合ではしっかりパンチでダウンを奪っている。その当て勘はレベルアップしていると思う。そこを警戒」と言いつつも「当日はレベルの差が分かるのかなと思う」と自信を見せた。
長野は大夢戦の黒星を振り返り「あの頃は気持ち的に未熟だったかなと思う。4戦目だったがそこまでの3戦が上手くいきすぎて“どうせ勝てるっしょ”と。その時から自分は天才だと思っていたので。そこで努力しないとなと気持ちが変わった。そこからめっちゃ練習するようになった。その4戦目で大夢選手に負けたのが分岐点。変わるきっかけになったと思う」と語ったうえで「KANAさんが世界に挑戦しに行ったり、美優ちゃんも自分の好きなボクシングの道に行って。シルバーウルフを引っ張っていく人が必要なので、引っ張っていける存在になれれば」と昨今、主力選手の離脱や引退が続くジムの新しい顔になる意欲を見せた。 フライ級はこれまで誰も防衛ができていないのだが、大夢は「このベルトはまだ誰も防衛することができていない。まずは守ることを意識して、2025年の1発目で、このフライ級をどう盛り上げていくかが分かれると思うので、しっかり防衛できるように準備したい。“フライ級は大夢やな”と思わせるようなインパクトを残す試合をする」と改めて王座防衛を誓った。