「私ばかりが大変な思いをしてる」「役立たず!」と怒鳴りちらす「モラ妻」。モラハラ被害に合いやすい、男性に共通する【5つの特徴】
夫婦問題・モラハラ専門カウンセラーの麻野祐香です。モラハラというと男性から女性に対する精神的DVを思い浮かべることが多いと思いますが、男性から妻がモラハラだとう相談も多くあります。モラハラ夫がいればモラハラ妻もいます。モラハラは男女共通のものです。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている 男性の場合、自分がそんな状況に置かれても、人に相談することの敷居が高く、表面化される件数が少ないのです。経済的問題もないので、別れたいと思えば別れればいいと思うでしょうが、離婚したら子供に会わせないと脅されていたり、離婚をしたいと口に出すとヒステリーを起こして話し合いにならないという場合が多くあります。 今回はそんなモラハラ妻に悩まされているYさんのお話を書かせていただきます。
出産をきっかけに暴言がスタート
『結婚前は、妻は本当に笑顔が可愛い人でした。たしかに、自分の思い通りにならないと怒ったり泣いたりして、何でも自分の意見を通そうとするところが気になることもありました。でも、妻が6歳年下だったこともあって、その部分も可愛いと感じてしまい、すべてを許容して彼女の言う通りにしていたのが、今思えば間違いだったのかもしれません。 妻の性格の厳しさは、子供が生まれてからさらに強くなっていきました。初めての育児が大変だということは理解していますが、僕が残業で遅く帰宅すると、毎回のように鬼のような形相で睨みつけられ、「役立たず!」と怒鳴られるのです。』 モラハラは、男性も女性も言葉や態度によって相手をコントロールし、心理的に追い詰める行為を指し、これが長期間続くと被害者は自己肯定感を失い、心理的に追い詰められてしまいます。女性のモラハラのターゲットは優しい男性です。何を言っても許してくれ、反撃をしてこない人を選びます。また、女性のモラハラは最初は甘えや依存からスタートし、男性側が可愛いと感じるのです。 Yさんが妻をモラハラだと気づかなかったのは、妻の巧みなコントロールがあったからです。 結婚前の彼女の「思い通りにならないと怒ったり泣いたりする」行動は、最初は甘えや依存として表れていたかもしれません。 6歳年下という年齢差により、夫側が「可愛い」と感じて許容していたことで、妻の行動は強化され、徐々に自分の意見を通すことが当たり前のようになっていった可能性があります。この時点では、あくまで夫婦間の力関係が形成されつつある段階であり、モラハラが本格的に表面化していない段階です。 妻の性格が厳しくなり始めたのは、子供が生まれてからです。確かに育児は精神的・肉体的な負担が大きく、夫婦の関係にも多大な影響を与えることが知られています。しかし、ここで重要なのは、妻がそのストレスを夫に向けて発散している点です。 妻は、育児の疲れや負担を言葉で適切に表現せず、夫に対して「鬼のような形相で睨みつける」「役立たずと怒鳴る」という行動に出ています。これは、妻自身がストレスをうまく処理できていないために、夫を攻撃することで一時的な解放感を得ようとしていると考えられます。このような行動は、やがて攻撃と支配という形で関係を歪め、モラハラの典型的なパターンに発展します。