J1昇格2チームが躍進、「優勝争い」町田・黒田監督のサッカー、「思い知った」東京V・城福監督の力【日本サッカー「2024総決算」と「2025大展望」の激論】(5)
■選手に「一生懸命プレーさせる」厳しさ
大住「色気なのかな。しょうがないと言えばしょうがないけど、シーズン後半にいたメンバーを開幕の頃みたいに馬車馬のように働かすことができたら、この先もすごいチームになると思うけどね。同じ東京をホームとする東京ヴェルディも、違うすごさがあったね。期限付き移籍(染野唯月、木村勇大、山見大登、山田楓喜など。染野は12月25日に、DF林尚輝とともに鹿島からの完全移籍を発表)で良いストライカーやアタッカーを獲得してはいたけど、開幕前には非常に苦戦するんじゃないかと思っていた。やはり大きかったのは城福浩監督の力だね」 後藤「選手たちに、本当にひたむきに一生懸命プレーをさせる。ちょっとでも手を抜いたら交代させられるという状況をつくり出して、選手一人ひとりを本当に大きく成長させたのはすごかったね」 大住「城福監督の力を思い知った感じがしたよ」 後藤「開幕前には誰もが降格候補に挙げたくらいに、戦力的には厳しいかと思われていた。それなのに選手一人ひとりが開幕の頃から格段に伸びたもんね」 大住「そうだね、試合をやっていく中でどんどん自信をつけて、自分の力にしていったよね」 後藤「シーズン最初の頃はリードしていても逆転されちゃっていたのに、最後にはきちんとゲームを終わらせることができるようになった」 大住「けっこう攻撃的というか、攻撃にたくさん人数をかけるサッカーをやっていたけど、町田に大敗して3バックに切り替えた。これでどうなるのかなと思っていたけど、しっかり立て直して、最後にはやはり攻撃的なサッカーになっていたもんね」
■伸び悩む選手は「ヴェルディにどうぞ」
後藤「資金が豊富にあって良い選手をいっぱい補強したわけじゃなくて、他でくすぶっていてレンタルで出されるような選手をかき集めただけかと思ったら、一人ひとりが本当に伸びてJ1にふさわしい選手に成長した」 大住「才能はあっても伸び悩んでいる選手はヴェルディにどうぞ、みたいな感じになってきたよね」 後藤「新シーズンは保有元のチームに戻っちゃう選手も多くいるんだろうけど、またそういう選手が来て、城福監督に再生してもらえるといいね」 大住「もちろんサッカーは選手がやるわけだけど、2024年のヴェルディの躍進は、半分は城福監督の力、という感じだったね。彼はすごい監督だと思う。以前は、良い仕事もするけど、あんなに熱くならなくてもいいのにな、と感じたこともあったけど」 後藤「あの熱さが、若い選手にうまく響いたんだね。指導者としての実力を証明したわけだ」 大住「本当に妥協しないというのが、すごいところだよ」 後藤「大事な場面で歩いていた選手がいたといって、試合後の会見で真っ赤どころか顔を真っ黒にして怒っていたことがあったよ」 大住「その選手は、次の試合ではベンチにも入れなかったもんね」
大住良之,後藤健生
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