米30年物住宅ローン金利、7.24%に上昇-5カ月ぶりの高水準
(ブルームバーグ): 米国の住宅ローン金利は5カ月ぶりの高水準に上昇し、住宅購入申請件数は過去6週間で5回目の低下となった。
全米抵当貸付銀行協会(MBA)が24日発表したデータによると、19日終了週の30年固定住宅ローンの契約金利は11ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、7.24%となった。住宅購入申請指数は1%低下。
住宅ローン金利が再び7%を超えていることで、中古市場と新築市場の間には溝ができている。潜在的な買い手が金利低下を待っているため中古住宅の販売は伸び悩んでおり、物件が限られているため価格も上昇している。
米中古住宅販売、3月は減少に転じる-ローン金利の高止まりが影響
一方で3月の新築住宅販売は昨年9月以来の高水準となった。中古住宅市場が在庫不足に苦しんでいる中、その不足分を補うために建設業者が参入。在庫が増え、価格下落につながったことが寄与した。
3月の米新築住宅販売、昨年9月以来の高水準-在庫増加で価格が下落
MBAの調査は1990年から毎週実施されており、モーゲージ・バンカーや商業銀行などが回答。全米の住宅ローン申請件数の75%余りをカバーしている。
原題:US 30-Year Mortgage Rate Rises to Five-Month High of 7.24%(抜粋)
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Michael Sasso