「103万円の壁」玉木代表のホンネは?自民・公明・国民が初の3党協議
自公と国民民主による初の3党協議が始まりました。「年収の壁」178万円への引き上げは実現するのか。1週間余りで変化したという玉木代表の本音を解説します。 【画像】「年収の壁」引き上げ 玉木氏の本音は
■自民・公明・国民が初の3党協議
12日午後3時半、自民党、公明党、そして国民民主党が経済対策を巡る初の3党協議に臨みました。 自民党 小野寺五典政調会長 「税の問題については公明党と国民民主党、私どもと国民民主党とまた議論するので、経済対策含め一致する方向を見いだす努力を続けていく」 新たな船出です。ただ厳しい船出です。 第2次石破内閣は11日の夜に発足しました。しかし、それを支える与党は、衆議院では議席の半数に届いていません。 石破茂総理大臣 「30年ぶりの少数与党という形で運営をしていくわけですが、そうであれば、そうであるなりに、その意義というものをよく踏まえて、国民の意見というもの、多様な意見というものをできるだけ丁寧に反映をしながら、事の解決にあたっていきたい」
■「年収の壁」引き上げ 玉木氏の本音は
「多様な意見」。例えば、これを意識しているのでしょうか。 国民民主党 玉木雄一郎代表 「特に私たちは103万の壁の問題を、これを今回絶対やりたいと思っている」 7議席から28議席に議席数を大幅に増やした国民民主党が訴える「103万円の壁」の引き上げです。 現在は、年収が103万円を超えると所得税の支払いが発生します。 国民民主党は、この課税最低ラインを75万円引き上げた178万円にすべきと主張しています。 司会 「きょうは党の代表としての記者会見ですので、代表のプライベートに関する件につきましては、昨日皆さんとは記者会見でお話しさせていただいておりますので」 玉木代表は、12日の会見でも。 玉木代表 「とにかく『103万円の壁』の引き上げということは税制改正に直結しますので、国民の皆さんの最も期待の高い、この103万円の基礎控除等の引き上げというところには、最重点の力点を置いて取り組んでまいりたいと、そして実現につなげていきたい、党を挙げて取り組む覚悟でございます」 対する自民党、そして公明党。12日朝、両党の政調会長が会談をしました。 小野寺政調会長 「国民民主党さんのいろんな意見も伺いますし、税制の議論も最終的には各党の合意が必要ということになりますから、それぞれの党の意見をお伺いするということが必要かとは思っております」 103万円からの引き上げという議論には応じるものの、まだ含みを持たせています。 玉木代表 「(Q.与党側に落としどころを探る動きもあるが、178万円は譲らず臨むことに変わりはないか?)変わりません。我々はこの29年間の最低賃金の上昇率の1.73倍、これに合わせた高さにすることで、せっかく最低賃金が上がったのに壁があることで働く時間を調整して結局所得が増えていかないということを防ぎたいので。その意味では、労働供給制約をなくす意味では同じ1.73倍をやるべきだということを要求していきたいと思います」 ただ先月は。 玉木代表 「(Q.(引き上げが)178万円ではなくても130万円とか提示があった場合は?)130万。いずれにしても交渉なので、我々は100%これをのまないと1ミリでも変えたらダメだという気はありません。交渉ですからね」 「103万円の壁」について経団連は。 経団連 十倉雅和会長 「玉木さんの言う通りであれば7~8兆円財政が圧迫されるということになると、これはすごい金額であります。そこをどうやって抑えるかというところ、その現実的な策をぜひ議論してほしい」
テレビ朝日