「16時間食べない」だけの健康法…医学博士「いまの日本人の多くは“食べ過ぎ”の状態にある」
「16時間食べなければ、後は何を食べてもOK」と話すのは、内分泌代謝や糖尿病を専門とする医師の青木厚氏。自身も舌がんの発症をきっかけに開始し、15年間にわたり実践するこの健康法には、体重低下のみならず美肌や疲れにくさといった効果もあると本人は語る。40万部突破の大ベストセラー「『空腹』こそ最強のクスリ(アスコム社)」著書の青木氏に、具体的な実践方法についてうかがった。みんかぶプレミアム特集「健康情報の本質だけをまとめました」第6回。
「16時間食べない」だけの健康法…空腹に耐える状態が人間の身体のベース
「16時間断食」はその名の通り、「16時間食べない」ダイエット法です。それさえ守ればあとは何を食べてもOK。「16時間」と聞くと長いようにも感じますが、いつも8時間寝ている人であれば、寝る前4時間、起きた後4時間、食べずに過ごせば16時間になります。 「これを食べちゃ駄目」あるいは「これだけを食べなさい」といったダイエットとは一線を画す、誰にとっても取り組みやすいダイエットだと思います。私自身、適度な運動も相まって、いまのところだらしない中年体型とは無縁の身体を維持しています。 そもそも人間は、「いつもおなかいっぱい」の状態に適した身体にはなっていません。好きなものを好きなだけ食べられるようになったのは、どの家庭にも冷蔵庫が行き渡り、社会が豊かになったせいぜい昭和40年代以降の話です。“空腹に耐える”のが人間の身体のベースなのです。 ですが私たちの多くは、「一日3食しっかり食べましょう」と教えられて育ってきたはずです。そしてたとえおなかがすいていなかったとしても、「お昼になったから」「晩御飯の時間だから」とご飯を食べてしまうことも少なくないと思います。 このような生活の結果、何が起きたかというと、肥満患者が増え、大腸がんや糖尿病を患う人たちも増えてしまいました。成人が一日に必要とするカロリーは1800キロカロリーから2200キロカロリー程度。つまりいまの日本人の多くは“食べ過ぎ”の状態にあるのです。 著者プロフィール 青木厚 医学博士。あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長。自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科などを経て、2015年、青木内科・リハビリテーション科(2019年に現名称に)を開設。糖尿病、高血圧、高脂血症、生活習慣病が専門。著書『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)は20万部を超えるベストセラーとなる。
青木厚
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