「食欲の秋のお供に」新ショウガ、収穫が盛り 小ぶりでも風味は良好/京都・福知山市
爽やかな辛みがあり、甘酢漬け、天ぷら、炊き込みご飯などさまざまな料理で活躍する新ショウガの収穫が、京都府福知山市夜久野町で盛りを迎えている。今年は猛暑が続いた影響で例年より小ぶりだが、風味は良好。栽培する永井一男さん(80)=同町稲垣=は「今の時期だけ味わえる秋の味覚を楽しんでほしい」と収穫作業に汗を流している。 新ショウガは通常のショウガと比べて収穫時期が早く、薄いピンク色を帯びた部分があり、辛みは弱い。皮が薄く、繊維も少ないため軟らかいのも特徴。 永井さんは20年以上前にショウガ栽培を始め、現在は約8アールの畑で有機肥料を使って育てている。永井さんによると「地域によっては初夏に新ショウガの収穫を迎える場所もあるが、夜久野の気候では今が旬」という。 収穫した新ショウガは、「新鮮なものを味わってもらいたい」と、その日のうちにきれいに洗ってパックに詰め、翌日には同町平野、夜久野高原の道の駅・農匠の郷内にある「やくの高原市」に並ぶ。 収穫は11月いっぱいまで続き、シーズン後半、硬くなってきたものは紅ショウガなどの加工品にして販売する。 永井さんは「今の時期にだけ食べられる新ショウガ。軟らかくていろいろな食べ方が楽しめるので、食欲の秋のお供として手に取ってもらえたら」と話している。