「できないのは義足だからだ」21歳のとき事故で義足に 希望を失った女性が前向きになれた理由は、息子が描いた“桜の義足”だった
夢実現アドバイザーの櫻たかこさん(@sakura.gisoku)は、事故で右足を失いながらも、たくさんのことにチャレンジし、その様子をInstagramにて発信しています。 【写真2枚】桜の義足でさまざまなチャレンジをする櫻さん(櫻たかこさんより提供) 現在『夢実現アドバイザー』として行っている活動や、櫻さんの人生について話を聞きました。
人生どん底からの大逆転
櫻さんが右足を失ったのは21歳のとき。交通事故が原因でした。 事故の傷が落ち着いてから義足を作成しましたが、初めは右足がない事実をなかなか受け入れられなかったそうです。生きることへの希望を失い、将来を考えることができず「自分は何もできない存在なんだ」と周りとの差を感じていた辛い状態でした。 そして、今から4年前の出来事です。ここから櫻さんの大逆転人生が始まります。 櫻さんの息子はイラストレーターをしています。櫻さんのために息子さんが桜のデザインをあしらった義足を作ってくれました。 桜は、櫻さんが好きな花。当時走ることに挑戦していた櫻さんは「自分の義足姿を世界中の人に見てもらいたい」という思いがありました。日本の代表的な花で、世界中の人が知っていることも桜を選んだ理由です。 「息子は、桜をデザインしたデータをイギリスに送り、布地にしてくれました」 通常、義足のソケット部分(残った脚を入れる部分)には市販の布地を使うことが一般的だそうです。 櫻さんは気に入った桜柄の布地が見つからなかったため、息子さんにデザインをお願いしました。 義足の製作は義士装具サポートセンターの臼井二美男さんにお願いしており、櫻さんは福岡から上京して作ってもらったそうです。 櫻さんにとってこの義足は唯一無二の存在。この桜の義足になる前は、義足の装着をためらうこともありましたが、桜の義足になってからはそんな気持ちは一度もないそうです。 「いつも息子が応援してくれているような気がします」と櫻さん。 事故に遭い義足になってからは、できないことばかりを探し「できないのは義足だからだ」と考えていた櫻さん。 しかし、桜の義足になってから「あれもやってみたい!これもやってみたい!」という意欲が湧いてきたそうです。桜の義足が後押ししてくれるようになりました。