横綱になるために「一番厳しい部屋を選んだ」 全日本8強、幕下最下位格付け出し資格得た福崎真逢輝(樟南高)は藤島部屋へ 来春場所で初土俵〈一問一答あり〉
全日本相撲選手権で8強入りした鹿児島市の樟南高3年の福崎真逢輝=まある=(17)が23日、鹿児島市の同校で記者会見し、大相撲の藤島部屋へ入門すると発表した。春場所(3月・大阪)の新弟子検査を受け、初土俵を踏む予定。福崎は「横綱目指して頑張ります」と意気込んだ。 【写真】〈関連〉藤島親方(右)と握手を交わす樟南高の福崎真逢輝=同校
福崎は鹿児島県奄美市名瀬出身で、身長172センチ、体重140キロ。低く速く動きながらの突き押しが持ち味で、今年8月の全国総体で個人3位、10月の国民スポーツ大会で個人優勝した。 12月の全日本相撲選手権では大学や社会人の強豪選手を倒し8強入り。大相撲の幕下最下位格付け出し資格を得た。 会見に同席した藤島親方(元大関武双山)は「攻めの姿勢が魅力。大相撲の世界でいろいろな人と稽古をして頑張ってくれると思う」と期待を寄せた。 ◇古里・奄美の応援でここまで来られた 大相撲の藤島部屋に入門が決まった福崎の一問一答は次の通り。 -なぜ藤島部屋を選んだのか。 「突きや押しが得意な武双山時代の藤島親方に、小さい頃から憧れていた。小学生だった頃から自分を気にかけてくれ、いい時も悪い時も全て知ってもらっている。部屋をいくつか見学した時に、一番厳しかったのも決め手になった」 -入門後の目標は。
「高校の先輩である元大関の若嶋津を超えて、横綱を目指す。人間としても応援、尊敬してもらえるようになりたい」 「大相撲に挑戦できることにわくわくしている。お金を稼げるようになったら、学校に送迎バスやトレーニング器具を寄付したい」 -古里・奄美への思い。 「(相撲が盛んな)奄美でなければ競技を始めていなかった。島の人たちの応援があってここまで来られた。低い姿勢でどんどん前に出て、見ている人が楽しめる相撲を取って恩返ししたい」
南日本新聞 | 鹿児島