佐々木希 女優業に逃げ道を作っていた
映画『呪怨~終わりの始まり~』に主演した女優の佐々木希。2006年に秋田県のショップ店員から一躍人気モデルとして“のぞみん”旋風を巻き起こし、26歳となった今では、女優として活躍している。昨今、モデルから女優へのシフトは珍しくない。しかし、モデル出身というだけで、演技力を疑われてしまいがち。佐々木も例外ではなく、女優として駆け出しだった頃は、「周りから『ヘタクソ』と言われても『私、女優じゃないから……』と、自分に逃げ道を作っていたことも」と、当時の心境を明かす。そんな佐々木だが、現在は女優として勝負し続けているーー。 ■女優業に対して『私なんて……』という気持ちだった 佐々木が主演した『呪怨~終わりの始まり~』は、11年ぶりとなる人気Jホラーシリーズの最新作として、2014年6月に封切られて、興行収入約6億円を記録している。全国各地でロングラン上映も行われた。「(大ヒットは)凄いことだと思いますし、みんなで一生懸命作ってよかったです。女優業に対して『私なんて……』という気持ちでやっていた時期もあったので」と苦笑いする。モデルとして人気絶頂だった2008年に『ハンサム★スーツ』で映画初出演。翌年には『天使の恋』で映画初主演を飾った。一方で「モデルがなんとなく女優をやっている」という厳しい目を向けられたこともある。 「私はモデルの枠を超えてはいけないのかな?と思ったり、自分が出ることによって真剣にやっている役者さんたちに失礼になるのでは?と感じていました。でも頂いた仕事は一生懸命やらなければいけない。凄く難しい時期でしたね」と、振り返る。「その当時は『どうせ私なんて』という気持ちもありましたし、『ヘタクソ』と言われても『私、女優じゃないから……』と自分に逃げ道を作っていました」と、葛藤があった。女優業としてのオファーも、第一声は「私には自信がない」が決まり文句になっていたという。