「県を信用していたのに」「防災拠点と聞いて土地を売った」住民らが憤り...前知事の計画を覆して表明『メガソーラー計画』 “予算案”否決も知事は諦めない姿勢「これ以上に優れた案はない」
住民が厳しい口調で詰め寄る一幕も。これに対して山下知事は…。 (山下知事)「知事が変われば県の方針も変わるのは当たり前です。知事が変わっても前の知事と同じことを必ずしないといけないのであれば、なんのために4年に1回選挙するのかわかりません」 (地元県議)「地元の同意は関係ないのでしょうか?」 (山下知事)「今回の計画を進めるにあたりまして地元の同意や許認可を必要とする法令はございません」 両者一歩も譲らぬまま説明会は終了。住民側は2回目の開催を求めていますが、この日以降、知事が五條市を訪れることはありませんでした。
“整備検討費”を盛り込んだ予算案は否決 計画は事実上の白紙となったが…
そして始まった2月議会。 【議会でのやりとり】 (自民党・無所属の会 金山成樹県議)「なんでメガソーラーにこだわるのか、いまいちよくわからないのですが」 (山下知事)「この土地をメガソーラー以外で有効活用する案があったら教えてください、逆に」 山下知事は地元の反対などどこ吹く風と、メガソーラーの整備検討費を盛り込んだ新年度予算案を編成。ところが委員会で否決され、知事の計画は事実上、白紙に戻ったのです。五條市のゴルフ場跡地をどう活用するか改めて検討しなおすことになりました。 しかし、この決定に知事は…。 (山下真知事)「(Qメガソーラー整備の方針は変わらない?)はい。現時点でわれわれとしては現行案以上に優れた案はないと思っていますから」 メガソーラー計画を諦めない姿勢を滲ませました。
「知事はそう簡単に意見を変えないでしょう」地元住民は署名を提出の予定
議会が終わった後、五條市を訪れてみると、すでに新たな動きが始まっていました。 3月上旬に始めたというメガソーラーに反対する署名活動は、既に地区の人口の8割近い約1400筆もの数に。今後は五條市全体に広げて知事に提出したいといいます。 (五條市阪合部地区・自治連合会 大汐孝会長)「騒いでいるのは一部の人間だろうという考え方を改めていただけたらありがたいなと思います」