「県を信用していたのに」「防災拠点と聞いて土地を売った」住民らが憤り...前知事の計画を覆して表明『メガソーラー計画』 “予算案”否決も知事は諦めない姿勢「これ以上に優れた案はない」
「防災拠点ができるなら皆さんの役に立てる」と思い土地を売ったのに…
これに「県にだまされた」と訴えるのは、五條市の山林を管理する辻本國治さん。もともとゴルフ場跡地一帯は地元住民が所有する土地でしたが、県から「防災拠点にしたい」と説得され、20回以上もの説明会の末、2022年に売却に踏み切りました。 (五條市阪合部・山林自治会 辻本國治理事長)「今までにメガソーラーもあるでっていう事前の説明があったら、絶対売ってませんわ。土地を売ることに関してはだいぶ迷うというか、維持している管理者としてはきつい選択だったと思いますが、大規模広域防災拠点ができたら従事する人がよってくる。それが活性化になる。活性化したら仕事ができると。それから、土地を提供することで皆さんの安心安全のお役に立てることが一番大きかったと思います」 そんな経緯を無視した今回の知事の発表に憤りを感じているのです。また、土地の売買の際に県と結んだ契約書には、次のように書かれています。 『この契約に疑義が生じたとき、又はこの契約書に定めのない事項については、甲、乙協議して定めるものとする』 (山林自治会 辻本國治理事長)「協議と書いてるねん。180度変えたことをする時には事前に説明があってしかるべきじゃないかと」
住民の怒り爆発 一歩も譲らぬ知事「地元の同意や許認可を必要とする法令はない」
そんな中、今年2月、知事による住民説明会がようやく開催。約150人が集まり、怒りが爆発しました。 (地元住民)「こういう勝手な話をされたら3年4年かけて進めてきた話が水の泡になるんです」 (山下知事)「ここに2000m級の滑走路をつくるという前知事の発想自体が誤っていたと私は考えておりまして、そのような不必要なものを関連道路も含めて1000億円をかけてつくることが、納税者である全県民の同意は得られないであろうと」 (地元住民)「1円たりとも無駄にしたくないというのなら今まで説明会にどっさりお金かけてきましたやん。それを全部どぶに捨てて。私らは県を信用してやっているんですよ。それを全て覆すのは県との信頼関係はまったくありませんやん。うそついてもいいんですか?」