米資産運用ウェリントン、数十人削減へ-数週間前の人員削減に続き
(ブルームバーグ): 米資産運用会社ウェリントン・マネジメントは数十人の人員を削減する。同社は数週間前に一部従業員を対象とした希望退職プログラムを開始したばかり。
事情に詳しい関係者1人によると、ボストンに本拠を置く同社は18日、全社への電子メールで従業員3000人の約1.5%を削減すると通知。非公開情報だとして同関係者が匿名で語ったところでは、全部門が対象だが、ポートフォリオマネジャーは除外されるという。
ウェリントンの広報担当ロビン・タイス氏は電子メールで送付した発表文で、「アクティブ運用業界と顧客のニーズは著しく変化し続けており、当社は事業投資と組織再編を進めている。そうした取り組みの一環として、少数のポストを減らす」と説明した。
投資家がより割安なパッシブ運用に流れる中、アクティブファンドの資産運用会社はここ数年、資金流出と利幅縮小に直面している。同社の運用資産は1兆1000億ドル(約170兆円)余りで、主に年金や基金など機関投資家からの資金を運用している。
ブルームバーグの9月の報道によれば、ウェリントンは既に「勤続年数の長い一部の従業員」を対象に退職手当付きで希望退職者を募っており、全従業員の3%未満がこれに応じていた。
原題:Wellington Slashes Dozens of Jobs Weeks After Last Round of Cuts(抜粋)
--取材協力:Cam Baker.
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William Shaw, Loukia Gyftopoulou